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カテゴリ:あの頃の話
相撲界 大鵬と柏戸の横綱時代を「柏鵬時代」という。 その少し前 昭和30年前後 栃錦と若乃花の時代があった。 「栃若時代」と呼んでいる。 相撲大好き人間は知ってて当たり前だが 相撲なんて興味ない人には耳なれしない言葉かもね・・・。 ゆく兄ちゃんは若乃花の大ファンだった。 ゆく兄ちゃんは先日、ぼくがいった フランス料理店カズキッチンのミキちゃんのお父さんになるんだ。 ぼくより7つ年上だったから ゆく兄ちゃんは栃若世代と言うことができる。 おれは完全な柏鵬時代の世代なんだ。 そのゆく兄ちゃんが 若乃花の取り組みになると テレビの部屋からいなくなっていた。 別の部屋でいつも若乃花が勝つことを祈っていたんだ。 栃若時代 で、テレビの話なんだけど・・・ 我が家にはテレビがなかったんだ。 我が家にテレビがきたのは 東京オリンピックがある昭和39年の春だった。 (その日のことはよくおぼえてるよ) 楠久津の村に昭和35年くらいまで テレビがある家は5軒だった。 その5軒の名前だって言えるぜ。 我が家も引揚者一家で貧しかったが 祖母が半身不随になって寝たきりになったのが機会で 祖母が我が家の大蔵省だったから無理して買ったのかもしれない。 我が家にテレビがくるまでは 当時のこどもらがどこでもそうであったように テレビのある家に見に行ってたんだ。 月光仮面 ナショナルキッド 七色仮面 アラーの使者 まぼろし探偵 少年ジェット 怪傑ハリマオ 少年ケニア 白馬童子 風小僧 笛吹童子 大相撲 ・・・ などなど全部よその家のテレビで見てたんだ。 1円もっていけばいつまでも見せてくれる家があると 誰かが噂をもってきて 貧しい家のぼくらは群れを組んで1円玉もって その見知らぬ家に行った。 太い柱、広い部屋に輝くような巨大なテレビがあったが 緊張して何を見たかも覚えていない。 二度と行かなかった。 質屋 アイスキャンデー屋(カキ氷もあり) ノリボーちゃんの家 西村さんの家 ゆく兄ちゃんの家 この5軒で こども時代 少年時代のテレビ番組はほとんど見てたんだ。 大相撲はおばあちゃんと一緒に ゆく兄ちゃんの家で見てた思い出がある。 蛇足だが 昭和41年。 小学校5年生のとき家庭科が教科にはいってきた。 担任の先生が何気なしだろうがアンケートをとった。 挙手するだけのアンケートだったが・・・ 冷蔵庫のあるところ?「我が家にはない・・・」 洗濯機のあるところ?「我が家にはない・・・」 掃除機のあるところ・「我が家はいまだにほうきです・・・」 つまり 貧しい村にも電化製品の波が押し寄せて来ていたのだが なにせケチな(=節約家)祖母が大蔵省だったため 我が家には電化製品の波はいつも遅くやってきたのだ。 炭鉱住宅の友人の家に入ると 真っ白な電気冷蔵庫 真っ白な電気洗濯機 真っ白な電気掃除機 真っ白な?電気炊飯器などがあって 驚いたことを記憶している。 でも 不思議と我が家を貧しいと感じたことはなかった。 家庭科のアンケートのときも 俺が元気に電化製品が我が家には無いことを 自慢げに話すものだから 「悪い質問(アンケート)をしたな・・・」という 複雑な表情のY先生の顔を子供心に記憶している。 洗濯機や掃除機をいつ買ったかは覚えちゃいないが 冷蔵庫が我が家にやってきた期日は今でも覚えているよ。 昭和52年3月3日だった。 余程嬉しかったんだろうかな? 真っ白な冷蔵庫ではなく 茶色の家具調の地味な冷蔵庫だった・・・ 蛇足2 当時のことを後に31文字で歌っている。 それを親父が気に入ってくれて こんなのにしてくれてるが、もう染みだらけだ。 冷蔵庫わが家にはなし 掃除機も洗濯機もなし 八朔の木あり 庭に八朔(ハッサク)の木があって 毎年たくさんの実をつけていたんです・・・ なんだか、なぎらけんいちの「葛飾にバッタを見た」のうた を連想させる自由律短歌だなあ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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