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埋もれ火のアンソロジー

埋もれ火のアンソロジー

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2011.12.14
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カテゴリ:昔作った歌
P1000035


みぞれまじりの街を
君と二人 歩く
コート姿の二人の前を
風が通りすぎた
体の細さが寒さそえ
枯葉の音も人並みも
二人の愛のともしびを
消しそうな気がして
二人は涙を流す
冷たい冬の夜

めぐり季節はこの街に
みぞれまじりの冬をつげ
今はひとり 僕の前を
風だけが通りぬけた
結んだ手と手のやさしさが
今でも忘れられなくて
二人の愛のともしびを
たどってみるけれど
二人の想い風に消え
遠い冬の夜

すべてが変わったこの街は
何も伝えてくれないの
あの日の愛のともしびよ
今はどこにもなく
かすかにゆれる夢だけが
はかなく夜を舞う

はかなく夜を舞う

(1977)



(一口メモ)

二十歳。
大学2年の時、
藤本下宿の俺の部屋のこたつに入ってつくった。
友人の小坪がノートに作詞をはじめた。
「コックン、だれか歌手につくろうよ~」と言った。

野口五郎がラジオから流れていた。
「よし!野口五郎に歌わせる歌を作ろう!」

できたのがこの「冬の夜」である。
最初は「冬の駅」というタイトルだった。
でも、「冬の夜」に変えた。
姪浜駅がこの歌の舞台だ。

1番しかない歌だったので、
後年、2番以降の歌詞は俺が書いた。







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Last updated  2011.12.14 20:44:45
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