埋もれ火のアンソロジー

１年前の今日
立石病院の西田医師から電話をしてほしいとの連絡を受けました
かなり深刻な状態だと伝えられました
そして
午後
あなたをむかえに楠久津へ向かいました

玄関先で見たあなたは
本当に具合が悪そうでした
長崎道と九州道を走って福岡へもどる道で
あなたは少しだけ元気になっていきました
そして
夕方おいしいおいしいといってうどんを食べたよね

それから７ヶ月間

福岡であなたと一緒に暮らしました
「人は永遠の生命」を繰り返し読んで
死について
死後の世界について
人間とは何か
を勉強しました

そして７ヵ月後
あなたは旅立ちましたね

母よ
あんなに会いたがっていたお母さんと会えましたか？
栄お父さんと会えましたか？
親父や津奈さんや清吉さんと会えましたか？
メガネのおばちゃんと会えましたか？
ペスたちと会えましたか？
会えたよね！

僕は
今日厳しい判定を下されたけど
今日から再び顔をあげてがんばります
孫たちや
嫁たち
そして
三人の息子と妻たちに
無視されずに暮らしているからね
天涯孤独どころか
恵まれすぎていることに感謝しているよ

あなたのことを思って撮った
コブシの花です

「こちらのコブシの花のほうがもっときれいだよ」
と笑ってるあなたの表情が見えますよ




明日は
あなたの
５回目の月命日ですね・・・




桜も咲き始めてた
寒い風が吹いた一日だった