埋もれ火のアンソロジー

糸田町庄内にある
三軒屋池
ＳＳクランクで
入れ食いを何度も体験した




コンバットクランクの
この色だけに
反応する池だった
このルアーだけで
何匹のバスたちとであったことか




入れ食いの思い出もあるが
苦い思い出もあるんだ

池に落ちたんだ
落ちただけならいいんだが
溺れかけたんだ
死にかけたんだ
ロッドを捨てて
わが身を助けるのに必死になった池なんだ
１１月だった

濡れたまま
近くのユニクロに飛び込んで
下着
靴下
ズボン
トレーナー
など一揃いを買おうと財布を出したら
札束も当然濡れて使い物にはならない状態だった
カードを持っていたので救われた

結構
せこい
いろんな体験をしてるんだ




当時は
この木が水に沈んで枝先だけが
水面に出ていた
そこにルアーを投げて
しばらく浮かべて
ゆっくり引き始めたら
バスが一気に喰らいついてくるって感じだった
あんな体験は
滅多にできないが
何度もくりかえしていたら
そういう不思議な体験をするのだと思う
釣り人には
「もて期」はなくても
「釣れ期」は必ずあるものと思う




いかにもって場所だろう？
なんでもいいから
ルアーを投げたくなるロケーションだろう？




シャロークランクだな
この雰囲気は
やっぱり
感覚ってのはあまり変わらない
もうすこし水が増えたら
バイブレーションの早巻きで遊びたいなあ