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埋もれ火のアンソロジー

埋もれ火のアンソロジー

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2014.11.21
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カテゴリ:ことばの遊び場
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(横浜にて)


●おはようの一言が草花(あなた)に云えず・・・

●薄着してくしゃみ

●ユニクロをひとまわりして冬の名残

●いいわるい すききらい それもあり

●この一時間も人生

●ことばならべの ひまつぶし

●目を覚まさぬか!

●誰も話しかけてこないヨコハマ

●ああ 眠くなってきた ルミネ

●あそんでこそなんぼの人生(もの)

(鎌倉の小さな公園にて)

●喉が痛い 二月です

●あれ?昔は息子(こども)たちがいたのに

●お天道様 俺だけのものみたいですよ

●眩しい疲れた眠い逢いたい

●女の子の縄跳びを見ています

●トラックが左折(まがり)ました

●バチカブリの俺がすわっている

●ボールの音もやがて過去となる

●あの砂場の光景も幻




April 20, 2006

●ここでこうしてひとりでいるだけのひととき

●どこかへ行く道がある

●こどもの絵のような雲です

●ズルイわたしが生きていて

●さよならを言わない 別ればかり

●ここまできたのか ここからゆくのか




☆久しぶりにコックンが遊びに来てくれました^^!


<由比ガ浜にて・2007・5・4>

●由比ガ浜の茶色のベンチで死んでいる


●カラスの鳴き声 車の騒音 海風(かぜ)の音


●行儀よく並んでいる自転車とバイクと電線のカラス


●俺には自由律(こいつ)があるという幸福(うれしさ)


●誰か横にすわってくれないかなあ 海辺のベンチ


●大きな胸 小さな胸 もうどうでもよくなる由比ガ浜


●遊んでいる人
 悩んでいる人
 エッチしてる人
 さまざまな五月四日
 俺は由比ガ浜で傍観している


●サングラスして煙草吸う隣の女のカッコイイこと


●黒い女 黒いカラス 白い波


●俺だって裸足になってやる 人恋しい


●少しのさびしさに携帯メールを開いてみる 受信ゼロ


●隣の女の携帯にメールがとどいたのがうらやましい


●どうにでもなれ!投げやりではない 生き方である


●やれることをやる!信念など無い!ヒラキナオリである


●「夢は叶う」こんな文句に反吐がでる


●己の夢など糞くらえ!
 ただ地球が平和な星になればいいと思う

●空いたベンチにまた別の男女がすわる


●カラスでもトンビでもともだちになろうか


●孤独だと?
 冗談じゃないぜ
 すこしさびしいだけ





★August 14, 2007 19:03:15

 夏バージョンだね^^コックン!

(ドクダミ)

●嫌っていた毒矯(きみ)が好きになったのはいつ?

●濃い緑のなかにこぼれたような白いクリーム

●嫌う人あり愛好する人ありガラッパグサ

●ドクダミの匂いも母の匂いとなり

●小便する前に白い十字架(どくだみ)

(アカシアの花)

●西田佐知子の歌が口からこぼれる

●スキキライスキキライスキキライスキスキスキ

●白い花そっちでも咲いているか親父よ

●牧島に植えたという比古太ミモザに逢いたい

(踊子草)

●ああ知ってらあと知ったかぶりの踊子草

●いつもいつでもそこにあったからめずらしくもないやあってつぶやく

●俳句なんぞにしたら照れるのがオチさ ねえ踊子草

●ハチがとんできて ガキはにげる


(ねぢ花)

●「加藤さん家(ち)の庭に咲いてたの 捩花(これ)じゃない?」

●ねぢ花と見つめあう午後(ひととき)

●ドライブ中の人からメールが届いた文字摺草(もじずりそう)

●涼さがしの女(ひと)からのメールの向こうに見知らぬ夏


●夏の花譜(はな)知らない花の多いこと 帰ってトイレ掃除しようかな



(ドクダミ)

●嫌っていた毒矯(きみ)が好きになったのはいつ?

●濃い緑のなかにこぼれたような白いクリーム

●嫌う人あり愛好する人ありガラッパグサ

●ドクダミの匂いも母の匂いとなり

●小便する前に白い十字架(どくだみ)


(アカシアの花)

●西田佐知子の歌が口からこぼれる

●スキキライスキキライスキキライスキスキスキ

●白い花そっちでも咲いているか親父よ

●牧島に植えたという比古太ミモザに逢いたい


(踊子草)

●ああ知ってらあと知ったかぶりの踊子草

●いつもいつでもそこにあったからめずらしくもないやあってつぶやく

●俳句なんぞにしたら照れるのがオチさ ねえ踊子草

●ハチがとんできて ガキはにげる


(ねぢ花)

●「加藤さん家(ち)の庭に咲いてたの 捩花(これ)じゃない?」

●ねぢ花と見つめあう午後(ひととき)

●ドライブ中の人からメールが届いた文字摺草(もじずりそう)

●涼さがしの女(ひと)からのメールの向こうに見知らぬ夏

●夏の花譜(はな)知らない花の多いこと 帰ってトイレ掃除しようかな


(August 27, 2007 21:44:00)

●白い満月のなかで何想う猫達

●とびらをあけておはいんなさい




九月になったけど、八月中旬に作った「夏の薫り」です。

【百日紅】

●紅と白の百日紅の庭で暮らした時代

●「さるがのぼれないからさるすべりっていうんだよ」祖母の声

●帰りたい戻りたい あの庭にあの頃に

【姫女苑】

●姫女苑にあいさつをした夏の朝

●知ってか知らぬか 花過ぎゆきぬ

【ユキノシタ】

●青大将も愛したユキノシタ

●道沿いにはその花ならぶ ふるさとだった

【浜昼顔】

●浜昼顔の隙間を歩く裸足たち

●「横にすわってもいい?」かと浜昼顔に聞く

【浜木綿】

●浜木綿 あの人が微笑んでいる

●時を見送る見送られる 岬の端にて


(September 8, 2007 11:15:04)



●和田塚の椿に誓う無我の愛

(解説)
自由律俳句を読んで「意味がわからん」と批判を何人もの人からもらった。
確かに種田山頭火も尾崎放哉も「熊本にて」とか小見出しを書いてる。
そこで 次からは小見出しをつけた 俳句集にしようと思った。

鎌倉に昨日今日いた。鎌倉駅から江ノ電にのって
一つ目の駅が和田塚駅である。 この駅をおりて右に曲がったら住宅街。
その家家の庭に椿の花が咲いていたので「おはよう」と声かけしたら 上のような俳句をプレゼントしてくれた。やっぱり声かけはするもんだと感じた。

なんと奇跡的に5・7・5になっているじゃないか!無意識だからすごいよね・・・(自画自賛)ほかの俳句も紹介するね。

●言い訳を許すな自分(おいら)

●ふりかえりふりかえる若宮大路

●信号を待つ豊かな時間(ゆうぐれ)

●人に言うことじゃないね 胸の裡(うち)(関内にて)

●「おはよう」横浜スタジアム前の山茶花(さざんか)



オサム君快気祝いー過去たち

●一晩たてば三十年昔は三十年後にもどっていく

●「ここにきてよかった」君のつぶやきがうれしくて

●言葉を選ばなくていい
 視線を気にしなくていい
 それが俺らだったんだ

●二十歳(はたち)その一年がかけがえのない物語

●禿げた君が遠視になった俺の眼が時の流れ

●お金があるない悩みがあるない
 ここには思い出だけがある

●十人十色個々の三十年を語れぬまま別れる

●モテたかった持てなかった俺たちが乾杯している

●非現実な空間(よる)に小雨は似合うね

●24時間後にはそれぞれの現実(にちじょう)を歩いている


(January 15, 2008 00:34:46)



二月十日

●悔いの無い二月十日(いちにち)

●やるだけやった大船(そば)を食う

●そあわせなひとりぽっちのひなたぽっこ

●「君の為の個室(へや)だよ」って先生に云われて一年・・・

●「ありがとうございます」
 「ありがとうございます」
 ほかに言葉(なに)も見つからない

●瑠璃子先生にお尻叩かれて嬉しい俺

●ひとつとして無駄の無い言葉(あい)の降る部屋(せかい)

●かんたんゆえにかんたんにできず

●できないしない言い訳だけが上達(うまく)なる

二月十一日

●コンビニの前のベンチのありがたさ

●ケータイをもたないことの快感

●誰かとつながっていたいとき誰ともつながりたくないとき

●さあ眠ろう見えない歌(いやし)に包まれて

●戸塚で乗り換える東北線

●「次は横浜です」コノアナウンスにもなれてしまい

●靴、靴、靴、それぞれの日常を語(うた)っている

●待っているのはホテルのシャワーとベッド

●空の気、地の気、同時に吸うことを再開す

●横浜で日が暮れた マフラーのありがたさ

(February 12, 2008 06:37:12)




どん底に希望が見えた寝床かな

「糞食らえ!」強がってみたが弱かった

CTの白い影絵に見る己

闇にいて光を見るが如しいのち

造作なく見た瞬間に出るビュッフェ

死ぬ生きるそのはざ間にも絵を見てた

ペン投げつけたあの日あの時父と子よ

「お前にまかせる」ってまだ早いぜその台詞

肉体の苦痛に教えられ夕焼け

どうにでもしてくれ
どうにかしてください
そのくりかえし

今を生きるただ今を生きることのみ

今宵を越えたところにまた俺がいるいない

山頂の夏雲の如く希望わく

耳鳴りが伝えんとする意味を聞く

愚かさを捨てよと云うか苦と病みと

ケセラセラそんな強がりももうやめた

目を閉じてひらきなおりに調べ飲む

反省に身を貫かれた夜が逝く

鉛筆の有難さかな凡句あり

息ひとつないものねだりさようなら

指なめるタマに「ありがとう」って云いたい

足先の冷たさも蒔いた種

指の痺れ喉の渇き愛だった

(June 7, 2010 17:57:01)



(英彦山にて)


過呼吸に導かれまた英彦山(ひこ)の秋


着替えは車の中で紫もみじ


死ぬ死ぬと言いつつまたきた奉幣殿


一句も浮かばずくだるか石段


欲張るな奉幣殿に感謝しろ



下宮の鳥居に神様(かみ)の光



帰ろうここは小さな官能(たび)にすぎぬ



(駕与丁公園にて)


水迷の今昔ひとり橋わたる


今落ちてきた黄葉(ポプラ)


錯覚(しあわせ)が三つ並んで散歩とさ・・・


旗たちにこんにちは



階段をあがるバッタがはねる


ピンクのお顔を見せておくれ


(November 14, 2010 23:07:00)









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Last updated  2014.11.21 08:08:48
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