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あぁ、今日も… 朝から出張。 北へ向かう。 と言っても関東からは出ていない。 作業服、ヘルメット、長靴姿で山に上ったり、地中に潜ったり。 普段はオフィスでパソコンに向かっているか、会議室で舌先三寸で世の中を渡っているかの私には新鮮で面白くはあるが、体力的には結構しんどい。 それでも、リンドウや日光キスゲの花が咲く高原で涼しい風に吹かれていると、疲れも和らいでいく。 昼はコンビニ弁当。 その代わり、夜は温泉旅館で宴会。 いつもならこんな贅沢はさせてもらえないのだが、今日は社外の「先生」が一緒だから。 宿に向かう車の運転手が、「あの正面の建物です」と言うのを聞いて、驚いた。 周りは田畑と川しかなく、風光明媚からは程遠い。 そして、勝手に温泉街だと思い込んでいたが、一軒宿のようだ。 建物も小さくはないが、2階建てのこじんまりしたもの。 少しばかり不安になった。 が、到着してみると、門構えはなかなかだし、篝火の前では女将らが恭しく出迎えてくれた。 門から一歩敷地にはいると、周りの田畑は塀によって目隠しされ、甘いお香のかおりがハレの空間へと誘う。 料理の味・量共に満足のいくものであったし、風呂も気持ちが良い。 宿の人たちの接客も素朴なものであるが、とても快適だ。 しかし、そうそう良いことばかりでもない。 お偉いさんには1人1部屋だが、我々事務方は十把ひとからげで大部屋に押し込まれた。 寝そびれたが最後、大鼾の大合唱の中、眠れぬ夜を過ごすことになる。 味気ないビジネスホテルのシングルルームが恋しく思えた。 深夜に、何年かぶりの蛙の鳴き声を耳にしたと思ったら、まもなく激しい雨音が聞こえてきた。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月29日 20時15分27秒
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