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テーマ:ダム・ウォッチング(6)
カテゴリ:ダム
あぁ、今日も… スポーツクラブに向かう途中のことだ。 向うからやってきた女性と目が合った瞬間、ビビビっと来た。 というのは大袈裟だが、アッと思ったのだ。 相手も立ち止まって、「アッ、えーと…」と首をひねった。 知り合いなんだけど名前が出てこない。 目はパッチリと大きくて愛嬌があり、口も大きくて、人懐っこい表情。 こんなド派手な顔立ちの女性を忘れるものだろうか。 相手が「○○さん?」と挙げた名前は、よく聞き取れなかったが、私とはまるで別人の名であることは分かった。 「人違いみたいですね」と言ってその場を離れたものの、確かに彼女を知っている気がする。 気になって振り返ると、彼女もこちらを振り返っていた。 とにもかくにも、その場はニッコリ笑ってサヨウナラ。 誰だったかな? スポーツクラブから帰宅して、お好み焼きを焼いて食べた後、間を置かずに家を出た。 今日から新しい趣味を始めるのだ。 新しい趣味とは「ダム・ウォッチング」 ダムを見て歩くのだ。 先日、偶々ダムの権威とご一緒する機会があった。ダムの専門家だと聞いていたが、半端な権威じゃなく世界的な権威であることは後で知った。 山の上に造られたほぼ正方形の人工池に話題が及んだときのこと、素人丸出しの私が「この池のどこにダムがあるのですか?」と尋ねると、「言うなれば正方形の4辺それぞれがダムで、つまり4つのダムが合体してこの池を形作っているのです」という答えが返ってきた。 この答えを聞いてダムがなんなのか分からなくなった。 知り合いの土木屋に聞いてみた。 私:ダムの定義ってなんだ? 土木屋A:堤体かな… 土木屋B:堤体だけがダムじゃないだろ。堰堤もダムじゃないか?いや、河口堰なんかはやっぱダムとは言わないかな。 私:それなら、ダムを日本語に訳すとなんて言う? 土木屋A:うーん、やっぱ堤体じゃない? 土木屋B:ダムはダムだよ。和訳はない。 というわけで、ダム便覧を眺めているうちに、ダムに興味が湧いてきたのである。 まずは、近場から行ってみようということで、DamMapsで探してみると、宮ヶ瀬ダムがアクセスが良さそうだ。 再びダム便覧に戻って宮ヶ瀬ダムを確認すると、重力式コンクリートダムとしては堤高が国内第2位、堤体積では最大である。 初っ端から大物だ。 ダム見物なんて酔狂な奴はそういないだろうと思っていたら、ダムの目と鼻の先まで来て大渋滞だ。 密やかな楽しみを見つけたつもりが、知らぬ間に世の中ではダム・ウォッチングが流行していたとは… が、それは勘違い。 ダム周辺に子供の遊び場が整備されていて、人気の行楽スポットになっているらしい。 家族連れを横目にいざダムへ。 まずは宮ヶ瀬副ダム、別名石小屋ダム。 これは小さい。 そして、宮ヶ瀬ダム。 大きい! さすが国内最大級(重力式コンクリートダムとして)。 残念ながら放流されていなかったが、それでも迫力十分。 さらにうれしいことに、エレベーターで天端(ダムのてっぺん)に昇れる上に、エレベーターの乗り口までは監査廊を歩くことができるのである。 監査廊とは、ダムの点検用に堤体の中に張り巡らされたトンネルのことだ。 ↑監査廊の図。左下から斜めに伸びた赤い線が見学者用通路。縦に真っ直ぐの赤い線はエレベーター。 ちなみに、インクライン(といった筈?)という登山電車みたいな乗り物で天端に登ることもできるが、こちらは有料(大人300円)なのでパス。 ↑よく分からないかもしれないが、これがインクラインの線路。 天端は広々していて万里の長城のようだ。 展望台からはみなとみらいのランドマークタワーが見えるというが、肉眼では分からない。 ↑展望台から下流部を覗きこむ。ゾクゾクするような光景だ。 ↑ダム湖。遊覧船もあるらしい。 実に満足。 次はどこへ行こう。 ただ、いくつかの問題点もみつかった。 その1:ダムは大きい。携帯のカメラや私の持っている旧式のデジカメでダムの写真を撮るのは厳しい。 その2:ダムはたいてい山の上にある。非力な我が愛車ロバ君には少々酷な道のりだ。 …なにも高性能なデジカメや車を買おうなどと企んでいるのではない。本当に。 いや、まぁ、まったくその気がないわけでもないが… ダム日和 野道をひらり 秋の蝶 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月16日 22時46分17秒
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