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あぁ、今日も… 今日は出張。 北へ向かう。 東京駅から新幹線に乗るためには、半蔵門線で大手町まで行き、丸の内線に乗り換えて1駅。 大手町駅での乗り換えは半蔵門線の一番前から。 よって、今日は前寄りの車両に乗った。 私が吊革につかまった時、前に座った3人のうち1人は新聞を読み、後の2人は下を向いてじっと動かない。 熟睡しているのか、寝たふりをしているのか。 やがて新聞オヤジも寝はじめ、そのままの構図で、渋谷、表参道、青山一丁目… 彼らだけではない。 車両全体を見渡しても、まだ大勢の乗客がいる。 皆どこから来てどこへ行くのか。 バブル期のごとく遠距離通勤者が増えているのだろうか。 私の前の3人の中で最初に動いたのは新聞オヤジだった。 半蔵門で下車。 後の2人が降りたのは神保町。 大手町まで残り1駅、これから半日座りっぱなしであることを考えると座ることもなかったが、50分立ち続けた私の腰はもう勘弁してくれという。 1駅だけ座った。 新幹線のシートに腰を下ろし、音楽でも聴こうと曲を選んでいたら、昨日に続きまたしても見慣れないタイトルがあった。 アーティスト名はunknown。 プレイボタンを押すと、流れてきたのはエヴァンゲリオンのテーマ。 しかも、普通のエヴァじゃない。 中国語バージョンである。 妻のオタク趣味に一段と磨きがかかってきているようだ。 東京駅を出発して1時間半を過ぎた頃、新幹線はスピードを落としながら、大きな弧を描いて仙台の街へと入っていく。 この光景はこれまで数え切れないほど見てきたが、何度見ても飽きない大好きなシーンのひとつである。 が、今日はまだまだ先へ行く。 盛岡駅を出て間もなく、違和感を感じた。 私の頭の中では、新幹線は盛岡で止まっている。 もちろん、もう何年も前に八戸まで伸びたことは分かっている。 そうか、私にとっては盛岡から先の新幹線は未体験ゾーンなのだ。 といっても、新幹線で行くのが初めてなだけで、風景は見慣れているのだが。 途中、駅弁で昼食。 新幹線を降りて、特急、それから1両だけのローカル線、さらに鉄路の果てから車で1時間。 家を出て7時間半でようやく目的地に到着した。 で、休む間もなくすぐさま大勢の前で話をする。 ま、前座に過ぎないのだが、それにしてもいつの間にこんな役回りになってしまったのやら。 仕事を終えて、地元の寿司屋に案内された。 酒はともかく、魚の美味いことと言ったらない。 赤貝、鮑、大トロ、中トロ、雲丹… 文句なし、と言うほかない。 マグロは東京でも悪くないものを口にできるが、雲丹、赤貝、鮑となると地産地消に限る。 特に雲丹は東京でまともなものに出会ったことがない。 こういうものを食べてしまうと、いつまでも東京近辺に住んでちゃいけないなと思ってしまう。 とはいえ、いまさら都会暮らしもやめられない。 とすれば、やはり仙台がひとつの理想である。 長町辺りから愛宕山を回り込むように仙台へと入っていく光景が目に浮かぶ。 弧を描きながら列車がベニスの街に入っていく、映画「旅情」のファーストシーンを重ね合わせたら、ちょっとやり過ぎだろうか。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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