我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も…


昨日は遅かった。
一応１１時頃には帰れる状況になったのだが、そこへ元上司が現れ、他に誰もいないフロアでふたり、話し込んでしまったらあっという間に１時間が過ぎていた。

そして、今日も出勤。
朝から関係者で集まって打ち合わせを行い、終わったのが昼頃。
終わったといっても帰ることはできない。
打ち合わせを踏まえて資料を修正し、午後に再度集まることになっている。

手を動かすのは私ではない。よその部署の仕事だ。
だから、私は資料が出来上がるまでは暇なのである。

昼食は、東京電力のショールームの地下にある銀座スエヒロに行ってみた。
この店は前から知っているし、平日のランチはハンバーグランチ５００円から数千円のステーキまで幅広くあることも確認済みで、前から来てみようと思いながらもなぜか縁がなかった。

階段を地下に降りていくと、ちょっとひるんだ。
思ったよりも重厚な雰囲気なのである。
いつもならなんてことはないが、今日は休日出勤のためかなりカジュアルな格好だったので、「お客様、その服装でのご入店は…申し訳ございません」と慇懃無礼に言われはしないか？
そんな店構えだ。
店員たちは黒服ボータイ姿だし、地下２階に降りていく階段は緩やかに弧を描きレッドカーペットである。
天井も高く、椅子やテーブルも重々しい。
これで平日は５００円のランチを出しているなんて、とても信じられない。

注文は休日メニューの特別ランチ。
内容はワンプレートにステーキ、ハンバーグ、ポテトサラダ、クレソン、もやし、ロースハムが少し、パスタ。
これにポタージュスープ、パンかライスと食後のコーヒーが付いて１１００円。
もちろんステーキやハンバーグの量は少なめだが、それにしても安い。

ステーキにナイフを入れると…筋が多い。
西新宿の前の会社の近くにあった、安くてボリュームが評判のステーキハウスの肉を思い出した。
そのステーキハウスの安さの理由は、輸入牛のハラミ肉を用いているからだと聞いた。
ハラミは横隔膜で、輸入手続き上「肉」ではなく「臓物」に分類されることから関税がかなり低く、「肉」を使ったステーキよりも安く提供できたという。

とすると、スエヒロの安いランチメニューの肉もハラミなのだろうか？
でも、最近じゃ焼肉屋で見かけるハラミはカルビやロース並みの価格設定のような気もしないでもない。
あの頃よりはハラミも市民権を得てきているので、「肉」に昇格しているかもな。

筋張ってはいるものの、スエヒロのステーキはしっかり牛の味がして、値段を考えると十分に美味しいのであった。


４時から打ち合わせを再開し、帰宅したのが９時半。
何とか明日は休めそうだ。


満腹、満腹