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我食べる、故に我あり ~ 中国の故事 (嘘)

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2007年10月21日
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カテゴリ:昔話

あぁ、今日も…

爽やかな秋晴れである。
昨日も出勤したせいか、疲れ気味で朝寝坊。いつものヨガはパス。

ZAZIEと散歩。
中川の老馬鍛冶不動尊に手を合わせ、早渕川沿いの遊歩道を柚の木の交差点の横で折り返し。
約1時間歩いたら、少し汗ばんだ。
散歩の途中で2匹の猫にあったが、2匹とも私を一瞬睨んですぐに逃げて行った。
どうして嫌われたのだろう?

向根公園の中を抜けると、滑り台が消えていた。
そういえばどこか別の公園でも、遊具に立入禁止の黄色いテープがグルグル巻きにされていた。
遊具の事故があって、点検が済むまでは使用禁止、基準に合わなければすぐさま撤去ということなのだろう。
悲劇があってはならないのはその通りなのだが、こんなにも安全が確認されないものはすべて排除するやり方には素直に頷けない。

私が子供の頃は、原っぱでよく遊んだものである。
笹藪の中で秘密基地ゴッコをしたり、池や小川でカエルやドジョウを取ったり、木に登ったり。
大怪我をするような危険こそなかったが、毒虫に刺されたり、小川の中に沈んでいた割れたビンで足を切ったり、木から落ちたりして傷だらけ。
他にも下り坂をすごい勢いで自転車で駆け下りて転んだこともあった。
まさに生傷が絶えない日々であったし、周りの友人たちも同じだった。

そこには大人が決めた安全基準なんてものはなくて、自分たちで「あの木には毒毛虫が沢山いるから近付くな」とか、「これ以上自転車でスピードを出したら転んでしまう」、「あの枝は自分の体重だと折れそうだ」という風にリスクをコントロールしていたのである。
それが今や何もかも基準が定められ、「安全」と判断されたものにだけ囲まれて暮らしている子供たちは何にワクワクするのだろう。
危険が潜んでいるからこそ、楽しかったのに。

それと、安全基準を作るのも、基準に合わないものを排除するのも、本当に安全を願ってと言うよりも、事故が起きたときに備えた事前の言い訳に聞こえてしまう。

それにどれだけものに対する安全基準を高めたところで、今の時代一番恐ろしいのは人間そのものであり、こればかりは安全基準で排除することができない。
排除してもらいたいような人間も少なからずいるようだが、「人権」という厄介なシロモノがあるからどうしようもない。

やれやれ。


昼食は、月見肉南蛮きしめん。

午後にスポーツクラブでピラティス初体験。
私のほかにも何人も初めての人がいたためだろうか、ごく基本的な動きを繰り返したら、もうおしまい。
腹筋には多少効きそうだが、柔軟性皆無の私の体にはきつい動きもあった。
続けるべきだろうか?

夕食は、鶏水炊き、きんとき豆、イクラ、野沢菜、納豆、ご飯。

野沢菜は義母が草津旅行の土産に送ってくれたもので、なかなか美味しい。
そういえば、先日親戚からもらった大根の漬物も美味しかった。
「大根の漬物」とはタクアンのことかといえば、たぶん違う。
タクアンの定義が分からないのでなんとも言えないが、タクアンと言うにはかなり漬けが浅い。
いや、「漬け」以前に「干し」がタクアンにしてはまるで足りてない。
子供の頃、母は、冬になる前に八百屋から大量の大根を届けさせ、庭木の枝にぶら下げてフニャフニャになるまで干して、それから大きな木の樽の漬け込んだものだ。
今回食べたのはそのフニャフニャ感はほとんどなく、大根の一夜漬けといった漬物だったのだが、これが実に美味しかった。

こんなに美味しいのに娘は「漬物は臭いからイヤ」と言って、一切の漬物を拒否するのである。

安全なものに囲まれ、臭かったり固かったり苦かったりする食べ物を拒絶する子供たちは、いったいどんな大人になるのだろう。


満腹?








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最終更新日  2007年10月22日 23時25分23秒
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