我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も…


朝からドタバタ。
いつものことながら司令塔になるべき部署が十分に機能していないので、情報が錯綜している。
勝手に一部の部門だけで打ち合わせが行われて動き始めていたり、肝心な情報が抜け落ちていたり。
あるおかしな動きに牽制球を投げたら、「これは社長のご指示です」と返事が戻ってきた。
明らかに情報不足か事実誤認に基づく指示だ。
社長だってすべての情報を知ってるわけじゃないし、誤解していることだってある。
それを補うのがスタッフの役目じゃないか。
それなのに社長が言ってることが絶対でなんでもイエスマンが何人かいる。
そんな連中が幅を利かすようになれば、裸の王様を作ることになる。
裸の王様が出来て一番困るのは自分たちなのに。
どうして「社長、お言葉ではありますが…」が言えないのだろう。

もちろん良識派の方が多いのだが、それでもフラストレーション溜まりっぱなしである。

こんなときは美味しいものを食べよう。
昼休みになるとひょうたん屋に出かけた。
なんだか随分と久し振りである。
中国産鰻が問題になって以来、なんとなく鰻を食べることに抵抗を覚えていたのは事実である。

鰻好きを自認していた私ですらそうだ。
久々に暖簾をくぐったひょうたん屋は閑散としていた。
寂しいことである。
その上、数少ない客は誰も彼も少し侘しげな初老男性ばかりに見えてしまう。
考え過ぎか。
単に季節の問題かもしれない。

数ヶ月ぶりに口にしたひょうたん屋の蒸さずに直焼きした鰻は、私の記憶の中よりも一段と弾力があった。
おやっと思ったのも束の間、食べ始めたら一気呵成。
やはり旨い。
特に、尻尾の先っちょが妙に旨味が満ちていたように思う。

満足


今夜は何とか早く帰れそうな雰囲気だったので、関係者に断りを入れて早めに退社。
今日は娘の誕生日なので、お菓子を買って帰ろうと三越に寄った。
ケーキは妻が用意しているかもしれないと思い、焼き菓子を探したがどれもピンと来ない。
チョコは苦手だし、あんこものもあまり好まない。
子供らしく甘いものなら何でも好きと言ってくれたら楽なのに。
あれこれ見ているうちにロールケーキが目に入った。
ノーマルなロールケーキは好きだった筈、と買い求めた後に、あっと思った。
ケーキがバッティングしないようにという当初の考えをすっかり忘れていたのだ。

帰宅してみると案の定、妻もケーキを買ってきていた。

まずはアン・プチ・パケのモンブランを食べ、ロールケーキは先送り。


満腹、満腹