我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も…

昨日ほどじゃないが、まだ鼻の奥が痛む。
豆の感触は薄くなったが、もうそこにはないという確信もない。


仕事は相変わらず、落ち着かない。
午前中の会議が長引き、午後一番の用も動かせないので、昼休みは１５分足らず。
やむなく社食でそばを啜った。
熱いつゆが炎症を起こしている喉の上奥を刺激して、さっぱり食べた心地がしない。

午後も行ったり来たりしていたら、鼻と喉の間で何かが蠢く感触があった。
やっぱりまだ残っていた。
それでも、角がとれたのか、昨日のようなチクチクした感じはない。
とはいえ、落ち着かない。

今夜なんとか遅くならずにすみそう。
３週間ぶりに稽古に行こうとしたら、外は雨。
稽古場は駅から１０分以上歩く。
刀と稽古着を抱えて傘を差しながら歩くのは、大儀だ。
しかし、今夜行かなければ次はいつ行けるのか分からない。
渋る気持ちを押さえ付けて重い腰を上げた。

腹が減っては戦は出来ぬ。
稽古場の最寄り駅近くの松屋に入った。
キムカル丼をチョイスした。
キムカルとはキムチとカルビである。

なおも腫れている上喉にはつらかったが、キムチは辛いだけではなく本場韓国風にしっかりと甘味が感じられるし、カルビも値段を考えるとそんなに悪くない。
あくまでも、コストパフォーマンスという意味であるが。

ただ、味噌汁がいけない。
キムチより遥かに味噌汁が腫れに打撃を与える。
腫れは熱さに弱い。

豆はもうそこまで出ているようでいて、案外びくともしない。


満腹？