我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も…


最近立て続けに出張して、訪れた地の美味しいものを食べた。
娘が「お父さんばっかりずるい」と言うので、昼は逸喜優に連れて行った。
我が家からは西勝寺の横の小道を上がって５分ほど。
こんな近くに東京ではちょいと名の知れた鮨屋があるなんて、幸せなことだ。

しかも夜なら１人前で福沢さんが飛んでいくが、昼はばらちらし１０５０円、握りが２１００円という値段。
もちろん、娘には「ばらちらしにしなさい」と釘を刺してある。
そう言いつつ私は握りだ。
ビールは我慢した。

まずは鮪２種。
赤味は熟成して濃厚な味わいがある。
魚は鮮度が命というが、鮪に関しては肉と同様にある程度の熟成が必要だ。

それからなんだったかな？

鉄火巻、小柱とウニの軍艦、白魚とイクラの軍艦、コハダ、鰹。
白身もあったな。
意外と美味しかった（失礼）のがホタテだ。
故郷から近い噴火湾や陸奥湾のホタテを食べて育ってきた私にとって、故郷以外で食べるホタテなど美味しいと思ったことがなかったが、今日のホタテはねっとりとした食感といい、噛むごとににじみ出るような甘さといい、うっとりする旨さだった。

最後にトロ。
案外あっさりしていたが、トリに相応しい貫禄十分。

うーむ、満足。
これだけのネタ、味の良さを考えると、郊外にあることを差し引いても、破格といっていいだろう。

娘がばらちらしを少し残すことを期待して待っていたのに、完食されてしまった。
一口食べてみたかった。

無口だけど、時々やさしく笑う主人もいいし、カウンター１０席ほどのこじんまりと落ち着いた店内も良い雰囲気だ。
長く続けて欲しい店である。

帰りに、逸喜優の２軒隣の穂の香というパン屋でベーコンエピ、キッシュなどを買って帰った。


満腹、満腹