我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も…


我が娘も中学生になり、それなりにジャニーズ・ファンになったりするわけである。
お気に入りのグループが新しいＣＤを出すに当たって初回限定盤に特典が付いているとかで、しばらく前に予約してと言われてネットであちこち見たが、どこも「予約終了」であった。
で、発売日にＣＤショップに見に行ってくれと言われていたのだが、すっかり忘れていた。
夕方になって「あった？」とメールが来たときには、もう稽古に向かおうと会社を出たところ。
店の前まで行ったが、店頭で売られていたのは槇原敬之とビートルズだった。
刀を担いで店内に入る気はしなかったし、既に稽古には遅刻する時間だったので、娘には「売り切れてた」と嘘を言った。

それから数日、娘は「限定盤じゃなくていいから買ってきて」というので、今日の昼休みに山野楽器に言ってみたら…
？？？
同じタイトルなのにまるで違うジャケットのＣＤが並んでいるではないか。
２枚を左右の手に持ち、右見て左見てまた右を見て。
なんと、片方には「初回限定特典」の文字。
喜ぶべきか、失敗を嘆くべきか。
仕方ない、娘の喜ぶ顔を見たさに、自分の嘘がばれるリスクを犯して初回盤を手に帰宅した。

素知らぬ顔をして「不思議なことに限定盤があったよ。キャンセルが出たのかな」と娘に告げると、「ふーん」とだけ。
疑ってはいないようだ。
妻も知ってか知らずか、「予約用に押さえてたのが余って、後で店頭に並ぶことってあるよね」と言う。

嘘はばれなかったようだが、娘はそれほど喜んでいる風でもない。
ちょっと拍子抜け。

昼食は八眞茂登できのこ麺とシュウマイ２個。
夜は自宅で、宮城産の生牡蠣をつまみにビールと眞露。
今シーズン初の生牡蠣である。
馬路村のゆず畑が良くあう。

ちなみに人生で最も美味しい生牡蠣の記憶は、牡鹿半島の先の国民宿舎（コバルト荘だったと思う）で食べたもの。
気のあう友人たちが一緒だったということも多少は影響していたかもしれないが、衝撃的な美味さだった。

今日のも十分に美味。


満腹、満腹