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あぁ、今日も…
昨晩、帰宅して晩飯を食べていた時のこと。 ほうれん草のゴマ和えを箸でつまみ上げた私に向かって、娘が勝ち誇ったように言った。 「お父さんはさぁ、食べ物の好き嫌いはないって言うけど、ほうれん草、嫌いだよね。」 これは間違いだ。 まず、「好き」はある。 「嫌い」はゲテモノやよほど特殊な食べ物でなければないが、「好きじゃない」ものはある。 そのひとつがほうれん草であることは、そのとおりだ。 しかし、現にそのとき食べていたわけだし、先週だって自分で買ってきてお浸しにして食べたぐらいだ。 「好きじゃない」けど、時々は自分の意思で食べるのだから、「嫌い」ではないのだ。 (考えてみれば、好きでないのに何故に食べようと思ったのだろう?) さて、私の「好きじゃない」食べ物のひとつに正油ラーメンがある。 私の故郷が塩ラーメン文化圏だったからだろうか。 物心付いた時から、ラーメンと言えば当たり前に塩ラーメンだった。 とはいえ、中学生頃に初めて出会った味噌ラーメンも大人になって知ったトンコツも割と好きなのに、何故か正油ラーメンだけはイマイチ好きになれないのだ。 案外、子供の頃から正油ラーメンが身近にあったからかもしれない。 そうなのだ。 故郷のラーメン屋(というか、近所のラーメン屋だな)のお品書きには、味噌やトンコツはなかったが、「ラーメン、正油ラーメン、チャーシューメン、ワンタンメン…」と並んでいたのだ。 子供心に、正油ラーメンはチャーシューメンやワンタンメンと並ぶスペシャルメニューにしては、湿気てるな、と感じていたのかも。 前振りが長くなってしまったが、今日は無性に正油ラーメンが食べたくなって、東芝ビルの直久という店に入ってみた。 出てきたラーメンは限りなくシンプルだ。 トッピングは、薄いチャーシューが1枚、メンマ、海苔。 ネギすら、そば屋のように別の小皿で添えられていて、最初から載ってはいなかった。 (そういえば、私が貧乏大学院生だった時に、学食で素ラーメンを食べたことがある。あれは麺とスープ以外はネギしかなくて、振りかけたコショウすらトッピングと呼びたいほどだった) スープは色が濃く濁っていた。もう少し透明感のあるスープを期待していたのだが。 麺は太めの縮れ麺(細麺も選べる)。 味は…まぁこんなものだろう。 食べて思ったのは、「やっぱり正油ラーメンはイマイチだなぁ」。 それじゃ何故に食べるのか。 何故だろう? 食べ物ではないが、もうひとつ苦手なものに「雨降り」がある。 雨の中、傘を差して歩くのが不得手だし、濡れた傘を持って電車に乗るのも、車内で他人の濡れた傘が触れるのも嫌だ。 しかし、雨降りの楽しみがないでもない。 それは、東京アメッシュ。 インターネットで東京の降雨量の情報が公開されているのである。 東京地図の上に降雨量が色分けされて表示してあるので、どこでどの程度の雨が降っているか一目瞭然だ。 それが10分ごとに更新され、120分前からの変化を紙芝居のごとく見ることもできる。 西からやって来た雨が東京を洗い流して千葉や埼玉へと去っていく様子や、突然に多摩地区に局地的な大雨が発生し20分後には消えていたりするのを眺めるていると、時に興奮を覚えることもある。 雨の日の職場での密かな楽しみだ。 満腹? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月31日 21時43分39秒
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