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今日の昼は小田急線の向ヶ丘遊園にいた。 早く着きすぎて、ゆったりと昼食を味わえる。 とはいえ、どこでそんな優雅なランチを楽しめるのか、さっぱりわからない。 向ヶ丘遊園に来るのは人生で2度目なのだから。 駅前に立ってみると、日本の縮図のようだった。 マックにミスドにバーミヤン、それから笑笑などの安い居酒屋チェーン、CDレンタル、大手食品スーパー。 これで、ヨーカ堂かジャスコがあれば完璧だ。 実につまらない。 が、小田急沿線はそれだけで終わらないのが持ち味だ。 目を凝らすと、人ひとり通れるような抜け道がある。 夜ならためらいもするが、昼ならば怖がらず探検してみよう。 袋小路のコインパーキングを抜けたら、そこそこ人通りのある道に出た。 そしてそこは先ほどの通りと違って、小さな個人商店が並んでいる、昔ながらの私鉄沿線商店街であった。 広島焼きの店にも大いに惹かれたが、一張羅のカシミアのコートとシルクのマフラーにたっぷりと油を吸わせるのは避けたいところだ。 で、選んだのは「帯広豚丼」の店である。 あれは一昨年の夏だ。 道東へ出張に行き、帯広で食べた豚丼の美味しかったこと。 なんでもない、豚の甘辛炒めが載っただけのご飯なんだけど、もう無我夢中でわしわし食べてしまう、そういう食べ物なんだよな。 開拓の はじめは豚と ひとつ鍋 これは、北海道開拓当初の厳しさを詠んだ句であり、当時は家畜の豚の餌と変わらない食事に耐えながら開墾に励んだ様子を伝えている。 帯広には「ひとつ鍋」という銘菓もあったはずだ。 ところが、豊かになった帯広の人たちは同じ釜の飯を食べた同朋のブタ君を名物料理に仕立て上げてしまったのだ。 ま、これぐらいのたくましさがなければ、氷点下20度の世界を生き延びることはできないのだろう。 そして、向ヶ丘遊園の豚丼であるが、結構イケる。 丼ものなのにビールが欲しくなる味だ。 今日食べたのは、醤油ダレだったけど、もうひとつの選択肢のニンニクダレだったら、間違いなくビールだな。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月24日 21時50分39秒
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