我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

今日のランチは、銀座九丁目。
えっ、銀座って八丁目までじゃなかった？と思ったあなたは銀座通。

地方の飲み屋で、とうが立ったママさんが「私も若い頃は銀座九丁目にお店を持ってたのよ」と遠い目をしてつぶやいた時に、「へぇ、すごいね」なんて感心するのは野暮ってものだ。
「俺も銀座はもっぱら九丁目だよ」と言って、ガハハハハと大笑いするのが粋だろう。

いや、そんな馬鹿話をしようと思ったのではない。

銀座と新橋の境界線のごとき高速道路の下が、銀座ナインという建物になっていて、その地下のレストラン街にあるのがおでん屋の「銀座九丁目」だ。

とぼけた名のわりにこぎれいな店で、なかなか流行っている。
私が店に入った時には、既に何種類かの定食が売り切れていた。

おでん屋なのだからおでん定食にしてみた。

出てきたおでんのラインナップは、はんぺん、つみれ、大根、さつま揚げ、里芋。
ん？
さっきまで隣で食べていた客もおでん定食だったと思うのだが、たしかこんにゃくを食べていたはずだ。
なにを入れるかは、厨房の店員次第ということかな？
リクエストできるなら、卵を食べたかった。

味は、極々普通のおでんだ。
おでんはそれでいい。



満腹、満腹