我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

今日は土曜日だけど、銀座にいる。

昼は築地に行ってみたが、観光客で溢れかえっていたので本願寺で手を合わせただけでスルーし、新富町へ向かった。

目指すは煉瓦亭新富町本店だ。
昨年閉店した一丁目の店の本店らしい。
有名な三丁目の煉瓦亭とどのような関係かは知らない。

店は、古い一軒家が並ぶ下町の風情を残す一角にあった。
ま、新富町や築地がそもそもそういう街だから不思議はないが、それにしても商売にはとても向きそうにないロケーションである。
実際歩いている人もほとんどいない。

客がひとりもいないのじゃなかろうかと不安になったが、店の横の換気扇からは盛んに油をたっぷり含んだ排気が吹き出ている。

意を決して店内に入ってみると、テーブル席は埋まっているし、カウンターも半分ほど客が並んでいる。

レイアウトや広さは違っても、雰囲気は今はなき一丁目店によく似ている。
そして、厨房の中の３人のうち２人は一丁目店にいた人だし、ホール係の女性も多分一丁目店にいた。

食べたのはドライカレー。
一丁目店にいた料理人が作ってくれたので、味も一丁目店そのまま。
安心した。

違うのは、ドライカレーの皿がステンレス製だったのと、カップスープが少しぬるかったこと。
一丁目店のスープは、いつも火傷して上顎の皮がむけるほど熱かった。


今夜は昔の職場の後輩と７、８年ぶりに会う予定だ。
何を食べに行こう？



満腹、満腹