我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

昼に桂庵で同年代の男と相席になった。
白髪染めが落ちかかって老けて見えるが、もしかしたら私よりいくつも若いかもしれない。
最近は男も見た目で年齢がわからなくなってきた。
年齢よりずっと若く見える男とずっと老けて見える男に二極化しているように感じる。

さて、その男のことだ。
カツ丼が運ばれてきて真っ先にしたのは、三つ葉を取り除くことだった。
茎の一本、葉の一枚を箸でつまみ上げてよけていく。
その姿がなんとも子供じみていて、見ているほうが情けない気分になった。

それが終わると、少年マンガ誌を広げ、読みふけりながら食べ始めたのだ。
いい歳をした大人のやることではない。

指には律儀に結婚指輪をはめていたけど、家族の前でもそうやって食べているのだろうか？
子供にそんな姿を見られて平気なのだろうか？（子がいるか知らないが）

相席はこういうことがあるからイヤなんだ。



満腹？