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腕時計の針が動かなくなった。 この前いつ電池を替えたのかまるで思い出せないから、電池切れだろう。 「この前」どころか、この時計に関しては一度も電池交換の記憶がない。 しかし、そんなことはあり得ないはずだ。 購入して10年以上経っているのだから。 恩師の口利きで私が書いた論文がある専門誌に掲載され、予想外に多額な原稿料をもらって、記念に買ったのがこの腕時計だ。 といっても、内助の功を主張した妻とペアにしたので、単体ではさほど高価なものではない。 昼休みに近所のデパートへ電池交換に出掛けた。 20分ほど掛かると言うので、その間に昼食だ。 ふと思い出し向かったのは、東武ホテルの横にあるエトナという名の、いわゆるロメスパである。 立ち食いそば屋やラーメン屋台を「路傍の麺屋」→「ロメン」と呼び、そのスパゲッティ屋版が「ロメスパ」というわけだ。 店にとってロメスパと呼ばれることは決して名誉なことではないだろうけれど、B級グルメ流行りの昨今、呼んでいる側は好感をもってこの呼び名を用いているに違いない。 そして、なぜこの店がロメスパに分類されるかというと、ひとつには量の問題がある。 並、中、大とあるのだが、並でも十分に他店の大盛に匹敵する。 大だとどのぐらいの量になるやら。 つまりボリューム重視派御用達店なのだ。 しかし、量よりもその調理法が大きな要素である。 この店では、茹で置いた麺を注文が入ると計量し、それをフライパンで炒めてソースを絡めたり掛けたりするだけなのだ。 もちろん、ソース作りにはそれなりの手間が掛かっているとは思うけど、注文してからの手軽さはロメスパの名にふさわしいものだ。 私が食べたのはインディアンの並。 カレーピラフのご飯が麺になったものを想像して欲しい。 美味と言える料理ではないのだけど、なぜかまた食べたいと思わせる味わいがある。 ただ、気になるのは、かつての賑わいがないことだ。 以前はメタボ系大食いサラリーマンが列をなしていたのに、今日は半分ほどしか客が入っていなかった。 最近は行列ができているのを見た記憶がない。 前に来た時はもっと割安感があったように思うのだが、今日はそんなにお得感は感じなかったから、値上げしたのかもしれない。 先行きはちょっと厳しそうだ。 食後に時計を引き取りに行くと、店員が「電池はまだ十分にありました。とりあえずまた動きはじめましたが、今度止まったらオーバーホールですね」と言った。 オーバーホールには3万円掛かるのだそうだ。 やれやれ。 今日は、妻が買ってきた大徳寺納豆について書くつもりだったが、長くなってしまったのでまたいずれかの機会に書くことにする。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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