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カテゴリ:昔話
スーパーに買い物に行って珍しい物を見つけた。 枝豆漬け。 枝豆が漬け汁に入ったものだ。 珍しいと書いたが、子どもの頃は食べていた。 母がよく作っていた。 作っていたといっても何のことはない、茹でた枝豆を濃い目の塩水に浸すだけである。 それが日が経つにつれ発酵し漬物となる。 塩味と軽い酸味の付いた枝豆の味が、大人になった今なら良い酒の肴になったことだろう。 今日、スーパーで買い求めた枝豆漬けは、残念ながら浅漬けで漬物らしさに欠けていた。 もう少し塩を足して日を置けば、昔の味が再現できるだろうか。 話は変わって、次はパンの話。 メーカー品のパンは、なぜあんなに歯応えがないのだろう。 ふんわり柔らかというのとは違い、なんだかスカスカしている。 無性に歯応えのあるパンが食べたくなり、買いに出掛けた。 今日買い求めたのは、ビゴの店のパンだ。 みっちりと詰まっていてしっかりした歯と顎の力が必要なのだが、きちんと噛むときちんと麦の味と香がする。 ふと思い出したのは、大学時代の友人のそのまた友人の話だ。 彼は神戸で生まれ育った男で、こう言ったのだ。 「大学に入るために神戸を離れこちらに移り住んで何に驚いたかって、パンの不味さだよ。耐えられない。一口食べただけで気持ち悪くて吐きそうだ。こんなの食べ物じゃない」 食べ物じゃないとまで言われたそのパンを日々食べていた私たちとしては、実に気まずい思いをしたものだ。 神戸には、それほどまでに美味しいパン屋があるのだろうか? ちなみに、今日食べたビゴの店も神戸のお隣の芦屋にあるらしい。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月29日 20時54分54秒
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