我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

私の夏休み最終日は、千葉に住む妻の伯母夫婦の家に出掛けた。

途中、東名川崎から用賀の料金所の辺りまで事故渋滞にはまったものの、首都高に入ってからはいたってスムースに流れていた。
葛西の出口にもまるで車が詰まっていなかったところを見ると、さすがのディズニーリゾートも今日は人出が少なかったのだろう。

以前は伯母の家を訪れると、あちこち近隣を案内してくれたり、食事に連れて行ったりしてくれたものだが、夫婦ともに８０歳を過ぎた今、しかもこの暑さでは、出歩かない方がいい。
伯父は昨年の運転免許更新を機に、免許を返上し車も手放したという。
なにせ大正生まれなのだからその方が安心だが、一方、家の周りは公共交通機関も近くになく、買い物も不便な場所だ。
どうしているのかと尋ねたら、デパートやクリーニング屋の宅配があるのだそうだ。
便利で安心な気もするが、家から出なくなるのも心配だ。

昼食は出前の鰻重だった。
特上を注文してくれたのだろう。
大きく肉厚な鰻にご飯もたっぷり。
肝吸いと茶碗蒸しも食べたら、お腹が苦しかった。
ま、その前に持って行ったケーキも食べたのだけど。

そして、一休みしてこれまた特大のスイカに、帰り際にはアイスクリーム。
伯母夫婦は、私たちに食べさせるだけでなく、自分たちも一緒に食べるのがすごいところだ（さすがに、鰻重は残していたが）。
人間食べるのが健康の源だという見本のような夫婦である。


満腹、満腹