我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

今日は疲れた。
普段はデスクワークしかしていないのだから、未舗装の林道を何時間も四駆で行き来すれば、そりゃしんどいよなぁ。
それでも、その先にある光景は、一般人はもちろんのこと、本来なら私の職種では拝むことのできないものだ。
物見高さでは人後に落ちない私にとっては、無上の喜びである。

といっても観光に行ったのではない。
仕事だ。
でも、楽しい。


時々「仕事がつまらない」という部下や後輩がいる（ま、上の人でもいるけど）。
そういう奴に私は言う。
「当たり前だ。仕事が楽しいものだったら、会社は給料を払わずに、逆に入場料を取るぞ。楽しい体験をさせてくれる上、お金までくれるなんてお人よしの会社がどこにある」
これは、私が若い頃に、隣の課の課長が自分の部下に言っていたことだ。
私はそれを聞いてもっともだと思ったので、パクッたのだ。

しかし、その後に私のオリジナルの言葉も続ける。
「でもな、どんなことでも、物の見方を変えたり自分の気持ちの持ちようを変えることで、楽しみを見つけることはできるはずだ。仕事を面白くするのもつまらなくするのも、自分自身だぞ」と。

そんなわけで、昨日今日の出張も私にとってはすごく楽しいものだった。
今回の出張に誘ってくれた人に「なんの役にも立たずに、ただただ楽しませてもらって申し訳ない」と詫びると、彼は「楽しんでもらえたらそれでいいんです。自分たちの仕事を理解してくれる人が社内に増えるのはすごく心強いことです」と満面の笑みで答えてくれた。

こういう気持ちの良い男と仕事をすることもまた、仕事の中に見つけることのできる楽しみの一つだ。


それにしても疲れたな。
明日は土曜日で助かった。


満腹、満腹