我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

朝、電車を待っているときに、メガネのレンズが汚れているのに気付いた。
ズボンのポケットに常に入っているはずのメガネ拭きが、今日は見当たらない。
私はレンズの汚れが気になる。

外で家族と食事をしているときもメガネを拭くものだから、妻に注意されたことがある。
妻が言うには、「外国映画で食事をしながらメガネを拭く男ってのは、変な男を表現するときの定番なのよ」ということだ。

ま、そんなことはどうでもいいけど、メガネ拭きのない１日なんて考えただけで憂鬱な気分になった。

そして、会社に着いてエレベーターに乗り込んだら、後から駆け込んできた男がひとり。
一瞬目が合って、またしても気が滅入った。
社内で一番（いや唯一）顔を見たくない男だ。
相手も私とは違った意味で私を苦手にしていて、僅かな時間だったけど、実に気まずい時を過ごした。

月曜日からこんな調子では今週は思いやられる。


昼休みになって、食事する店を探して道を歩いていたら、どこからかPerfumeの５７５のメロディーが聞こえてきた。
なにか引っ掛かる。
なんだろう？
なにか大事なことを忘れている気がしてならない。

！
自分の携帯の着信音だった。
電話がかかってきていたのだ。
自分で設定した着信音を忘れてぼんやり聞いていたなんて。

昼食は、ラサでチキンカレーを食べた。
この店のカレーはルーはオーソドックスだが、大きな肉がゴロゴロ入っているのがひとつの売りだ。
ただ、ジャガイモが入っていないのが、個人的には残念だ。
東大の正門前の喫茶店、名前はなんていったかな？画家の名前だったような気がするけど、あそこのカレーにはジャガイモが１個、ゴロリと入っているんだよな。
なんて言いながら、２回ぐらいしか食べたことはないのだけど。


満腹、満腹