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朝9時前の新幹線で青森へ向かった。 この電車で青森へ行くのはこれまでに何度かあるのだが、そのたびに困ることがある。 昼飯のことだ。 新幹線の終点である八戸に着くのが正午ごろなので、八戸駅で駅弁を買えばいいようなものだが、次の電車には30分ほどしか乗車しない。 30分あれば食べることはできるが、なんとも慌ただしい。 それなら新幹線の中で買って、少し早めの昼食にすればいいかというと、これもリスクを伴う。 車内販売があまり弁当を積んでおらず、売り切れていることが多いのだ。 リスクを回避しようとすれば、東京駅で駅弁を買うのが望ましい。 実際、東京駅なら駅弁の種類も豊富で、有名レストランのブランドを冠した弁当もある。 しかし、朝9時前から昼飯を物色するのは、どうにも恰好が悪い。 結局、リスクを犯して車内販売に賭けてみた。 10時半ごろに1回目の車内販売がやってきたが、案の定、弁当は売り切れている。 仕方ない、八戸駅で買おうと思い始めた11時半、2回目のワゴンがやってきた。 仙台で弁当を積むであろうことは予想していたし、予想は的中した。 八戸までの30分で食べるか、八戸からの30分にするか。 新幹線の座席の方がゆったりとしているから、新幹線の中で食べることにした。 弁当は幕の内と牛タン弁当の二者択一。 当然、牛タン、と言いたいところだが、幕の内を選んだ。 この牛タン弁当には見覚えがある。 紐を引くと加熱してホカホカの弁当が食べられる仕掛けになっていたはずだ。 若いころ、乗車率150パーセントと予想される自由席車両のデッキでこの弁当の紐を引いた途端に激しく湯気が立ち上り、周りの乗客を慌てさせたことがある。 地下鉄サリン事件前の平和な時代だったからよかったが、今なら大騒ぎになっていたかもしれない。 きっと今は改良されて、湯気の出方もマイルドになっているのだろうけれど。 なんにせよ、温める時間がもったいなくて、幕の内にした。 ごくごく普通の幕の内だった。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月18日 13時37分35秒
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