我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

しばらくタイ料理を食べていないなぁと、昼休みに会社の外に出た時には考えていた。
だが、銀座は案外とタイ料理不毛地帯なんだよな。
日比谷や有楽町まで行くと何軒かあるのは知っている。
ちょっと行ってみるかと思った瞬間、あんかけ焼きそばの誘惑が私を襲った。

実は、一昨晩、あんかけ焼きそばを食べている。
出張で訪れた地方都市でただ一軒の本格中華屋の料理をご馳走になった。
オーソドックスな味ではあるが、なかなか美味かった。
そして、味よりも香りが強烈に食欲を刺激する。
しかし、だ。
出張先でむしゃむしゃ食べるのは大人気ない。
食べないのも失礼だが、欲張って食べるのも場を白けさせる。

そんなわけで、もう少し食べたいなぁと思うところで我慢した。
その反動が１日半を過ぎてやってきたのだろう。


あんかけ焼きそばで真っ先に頭に浮かんだのは、ライオン七丁目店である。
なぜ中華屋じゃなく、ビアホールなのか？
そもそも、あの店であんかけ焼きそばを食べたことはあっただろうか。
メニューでは何度も見ているから、頭に刷り込まれてしまっているのかも。

とにもかくにも、ライオン七丁目店に入ったのだが、お目当てのあんかけ焼きそばはメニューから消えていた。

ま、いいか。
紆余曲折の挙げ句、ハンバーグを食べたのだった。



満腹、満腹