我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

今夜は芝公園のとうふ屋うかいで接待だ。
接待と言ったものの、相手は昔馴染みだから気楽なもの。
偶々当社の役員と相手が別なルートで付き合いがあり、私も同席することになった。

ま、それはともかくも、豆腐が売り物の店の料理を晩に控え、昼に何を食べるべきか悩むよなぁ。

迷った挙げ句に、ぱいかじの向かいにいつの間にかできていたdi puntoというバールに初めて入ってみた。
バールと言っても、昼はパスタばかりだ。

注文は、ナスとベーコンのトマトソース・スパゲッティ。

うーん、よくあると言えばよくある味なんだけど、なんともつまらない味だ。
全然深みがないんだよな。
コクと言い換えてもいいだろう。
ベーコンもナスもまるで自己主張が聞こえてこない。
トマトソースも水の如し。
ナチュラルな味付け？
いやいや、ベーコンだってナスだってトマトだって、もっと自然に味わいってものがあるはずだ。

食べ終えて伝票を手にしてみたら、プロントのロゴが見えた。
なるほどね、そういうことか。


で、夜の部。
とうふ屋うかい、接待にはもってこいの店だ。
特に外人相手なら文句なしだろう。
元々、八王子のうかい鳥山は外国のお客様のエクスカーションの名所として知られた店だったから、その辺りの演出は上手いのだろう。

料理屋も、料理だけじゃない場面の演出が求められる時代なんだな。
接待に関しては。

それだけに、心底くつろげる店を見つけることが大切だと、改めて思ったのだった。

幸い私にはそういう店がある。



満腹、満腹