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今日の昼、ある店で鶏肉メンチ付き豚汁定食を食べていた時のことだ。 近くに座った男女の会話が聞こえてきた。 聞き耳を立てていたわけではなかったが、店内が空いていたので2人の話は筒抜けだった。 話の内容からして2人の関係は、仕事の仲間だけどまださほど打ち解けていないといった様子である。 男は今の職に就くまでの来歴を語っていた。 それによれば、最初の職場に?年、その後に離職し専門学校に入り直して、それから小さな会社に1年いたが、「自分には向いていない」と考えてそこも辞め、家庭の事情で家に戻った後に今の仕事に出会ったようだ。 女はそんな話に「へぇーそうなんですか。Aさんがそんな人生経験を経てきたなんて知りませんでした」と素直に感心していた(感心するような内容ではなかったけど)。 そして、女は無邪気に聞いてはいけない質問をしてしまった。 「前の会社を辞める時に、どういうところで『自分は向いていない』と思ったんですか?」 男の答えはぶっ飛んだものだったのだ。 「社長が『君にはもっと向いている仕事があるんじゃないか』って言ってくれてね。自分もずっと違和感があったから、やっぱりそうかって思って。実は、最初の職場でも同じように言ってくれる上司がいたんだ」 ドヒャー、それを言うか。 雇い主や上司が「君にはもっと向いている仕事があるんじゃないか」と言うのは、退職勧告に他ならない。 直接的表現に翻訳すれば、「この役立たず!とっとと辞めちまえ」となる。 そう言われたことを、なんのてらいもなくさほど親しくもない異性の仕事仲間に言ってしまうか。 しかも、2つの職場で言われたとなると、上司との相性の問題ではなく、明らかに本人の能力の問題だろう。 自分の無能さを同僚に告げてどうするのだ。 …と思いきや、男もあっけらかんとしていれば、女も何事もないように相槌を打っている。 それどころか、2人は男の元の雇い主や上司を「アドバイスをしてくれた親切な人」とでも思っているかのように話している。 おめでたいことである。 そんなんだから退職勧告を受けるのだ。 こんな連中には、「この役立たず!とっとと辞めちまえ」と言わなければこちらの真意は伝わらないのだろうけれど、それを言ったら「パワハラだ」と騒ぎだすか、さもなければ傷ついて心の病を患うことになるような気がする。 面倒な世の中になったものだ。 満腹? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月17日 21時30分59秒
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