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先日、美味い料理をいただきながら、面白い話を聞いた。 この道50年という小料理屋の女将が嘆いていたのだ。 「最近はまっとうな和食を食べさせる呑み屋なんてまずないね。この辺りじゃ、うちぐらいだよ。 どこもかしこも居酒屋料理ばかりさ。 一口食べて『うわぁ、美味しい!』って料理だよ。 美味しさが口に入れてすぐわかるようなのは、和食なんかじゃありゃしないんだよ。 今の日本人はそんなこともわからなくなっちまった。 情けない話さ。」 女将は一気呵成にそれだけ言うと次の話題へと移っていったので確かなことは言えないが、おそらくは調味料やスパイスで濃く味付けされた料理を居酒屋料理と断じたのだろう。 そのとおりなんだと思う。 インパクトのある濃い味付けが好まれる傾向は間違いなくある。 その方が酒が進むから、店にとっては歓迎すべきトレンドであろう。 翻って和食は、出汁の旨味が命と言ってよい。 口に入れて噛みしめて、食材の奥からにじみ出る出汁の風味を楽しむ。 そして、出汁によって輝きを増す素材本来の味や香り。 はたまた、喉を滑り落ちるときの喉ごし。 もちろん見た目の美しさもある(単にきれいなだけでなく、時にはわびさびや盆栽にも通じる小宇宙が表現されることもある)。 調味料の味だけで食べさせるようなデリカシーのない料理は、居酒屋料理であって和食なんかじゃないと言いたかったのだろうと思う。 そうしてみると、今日の昼に「やまちゃん」の長浜屋台ラーメンを食べたことを女将が知ったら、「ブルータスお前もか」と嘆くのかもなぁ。 ラーメンは和食のカテゴリーに入らないから、良いのかな? 満腹、満腹 オマケ 週刊朝日なんてまるで興味はないけれど、たまたま目にした今週号の見出しには驚いた。 小沢一郎の強制起訴に絡めて、検察批判どころか、検察審査会にまで刃を向けている(見出しだけしか見ていないが)。 反体制、反権力のためなら小沢一郎の肩も持つのだろうか。 朝日の左翼根性健在なり。 オマケ2 MSN産経ニュースのサイトがリニューアルしたら、とても見にくくなった。 あれじゃ、朝日や毎日とドッコイドッコイのつまらなさだ。 タダで提供するのはこの程度で十分だということなのか。 でも、iPhoneアプリなら産経新聞の紙面そのままタダで読めるのに。 今回のリニューアルは、マイクロソフトの意向だろうか? 有料の日経は別として、読み応えのあるニュースサイトは読売だけになってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月25日 22時31分25秒
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