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丸1週間職場にいるうちに、日に日に現実感が失われている。 今日が何曜日なのかすぐに思い出せないことなんて、大したことではない。 地震があろうがなかろうが、揺れているような感覚が続くのにも慣れた(気持ちは悪いけど)。 西日本に住む先輩から、朝一番に、避難しなくていいのかとメールが来た。 その一方で、銀座の街中はいつもと余り変わりがない。 多少は人出が少ないようにも思うが、中国人が訪日をキャンセルしていることを考慮すれば、こんなものだろう。 コンビニには相変わらず食料品が不足しているけれど、食事の店は普通に営業している。 職場の一般事務職員も当たり前に出社して、いつも通りにはしゃいでいる。 携帯には普段に増して、怪しい副業や出会い系の勧誘メールが届く。 あれはなんだっけ? そうだ、宮部みゆきのブレイブストーリーだ。 日常生活にある建築現場に非日常の入り口があって、その向こうでは世界崩壊の危機が進行していた。 まさにそんな感じだ。 今そこにある危機と日常が同時存在する不可思議さ。 海外のメディアは、このようなクライシスに直面しながら、冷静さと秩序と倫理感を失わない日本人の国民性を美徳だと絶賛しているようだが、果たしてそうなのか? 被災された方々はその通りだろうが、東京の連中は平和ボケ、危機感の欠如と紙一重に思える。 なにも危機感を煽るつもりはないが、同朋の痛みと、自分自身の足下の脆さを、なんとも思っていない人間が多過ぎはしないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月18日 23時18分22秒
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