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今日も会社へ。 家には帰っていないが、被災者には申し訳ないことに、食事もしっかり食べているし、宿できちんとした睡眠もとれているので、疲れがないと言えば嘘になるけど、わりと元気だ。 それよりも地震発生以来、一晩を除いてずっと留守にしているので、妻や娘に苦労を掛けているのが気にかかる。 妻が落ち着いてくれているから、私も安心して仕事が出来る。 本当にありがたい 出社したとはいえ、実はあまりすることはなかった。 段々と新しい情報は入らなくなってきている。 福島の情報が減ってきているのは、「便りがないのは良い便り」と素直には考えられないけれど、官房長官や原子力安全保安院の役人の表情に少しばかり余裕が感じられるようにも見える。 初動の時期を過ぎ、実務的な対応は各部門で社外のカウンターパートと調整を始めたので、コンティンジェンシープランを仕切る私の所属部門は、一歩下がって裏方に徹するということだ。 それにしても、記者会見に出てくる保安院の役人は、いつもおろしたてみたいなYシャツにきっちりネクタイをして、髪型も寸分の乱れもなく無精髭も見えない。 立場上(といってもどういう役職の人か知らないのだけれど)想像を超えるストレスの中にあることは間違いないだろうに、どうしたらこれだけ紳士でいられるのだろう? それはさておき、やっぱり放水させたら消防が一番だった。 そりゃそうだ、警察による放水なんて1972年の浅間山荘事件以降あるのだろうか? ましてや自衛隊による放水は寡聞にして知らない。 水を掛けるプロといえば消防だ。 それなのに、どうして真打登場がこんなにも遅れたのだろう? 消防は自治消防が原則だから、東京都の消防庁が越境するには色々な問題があったのかもしれないな。 以前、総務省の消防庁(都の消防庁とは別組織)と交渉をしたことがあったが、あの世界は実に難しい。 総務省消防庁は全国の消防行政を指導する立場にはあるが、指揮命令できる立場にはない。 最後に命懸けで災害現場に飛び込んでいくのは自治体の消防職員であって、総務省の消防庁の役人が危険な目に遭うことは原則としてないのだ。 本当に命を懸けて仕事をしている人たちから見れば、安全な場所にいて「命を懸ける」なんて軽々しく言う政治家にはらわたが煮えくり返っていることだろう。 どういう文脈で言ったにせよ、あの状況で「撤退なんてあり得ない」と言うのは、まさに「命を捨てろ」と言うのと同義だと、首相は分かっているのか。 特攻隊に出撃命令を出すのとなんら変わりがないじゃないか。 極めて高い放射線量を浴びながら、真に「命懸け」でこの国を救おうとしている人たちに、何もしてあげられない自分がもどかしい。 ありがとう。 そして、死なないで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月19日 22時57分55秒
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