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しばらく前にどこかで沖縄久高島のイザイホーの話に触れ、確か池澤夏樹がイザイホーを題材にした小説を書いていた筈だと本棚を探してみたが、見つからなかった。 そこでネットで探しているうちに出会ったのが、岡本太郎の「沖縄文化論-忘れられた日本」だ。 冒頭からガツンと頭をぶん殴られるような話が紹介されている。 このエピソードが沖縄となんの関係があるのかと訝る間もなく、グイグイと引き込まれていく。 岡本太郎の文章を読むのはおそらく初めてだが、こんなに人の心をつかむ文章を書くとは知らなかった。 今すぐにでも沖縄に行きたくなってくる。 しかし、描かれているのは50年以上前の沖縄だ。 岡本太郎が見た光景は、今やもうほとんど消えてしまっているに違いない。 とはいえ、岡本太郎の洞察は今でも通じる。 沖縄を通して日本人の本質を見いだしたのだと思う。 乏しい耕地を激しい台風に繰り返し襲われ、過酷な人頭税の取立てに苦しみながらも、豊かな精神を育み続けた沖縄を喝破した岡本太郎のこの本は、未曽有の大津波が東日本太平洋岸を打ちのめし、今なお原発危機が進行している時だからこそ、多くの日本人に是非とも読んでもらいたい。 読み終えて、YouTubeで琉球舞踊や音楽の映像を探してみた。 まずは、安里屋ユンタという曲に出会った。 クレジットはネーネーズになっているが、ネーネーズのメンバーの真ん中で歌っている白人と思しき女性シンガーは誰なのだろう? シュープリームスみたいに体をくねらせながらも、聞こえてくるのは沖縄の歌声だ。 どうも彼女はサンディーのようだ。 サンディー&サンセッツのサンディーだろう。 彼女の姿を見るのは20年ぶりぐらいだが、そう言われて見てみるとサンディーってこんな顔だったかもと思えてくる。 ネーネーズは初代のメンバーだろうか。 私が那覇のライブハウスで見た3代目?メンバーではない。 次に聴いたのは、登川誠仁だ。 もう、「なんにも言えねぇ」の気分になる。 凄い。 沖縄のリズムに載せてウチナーグチで唄うので歌詞の意味はよくわからないのに、体の奥底に響くものがある。 沖縄の力強さから学ぶことは多い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月10日 22時26分28秒
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