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大問題だと思う。 首相が中部電力浜岡原発の停止を求めたことだ。 首相自身も認めているように、法的な根拠の一切ない強制力のない要請である。 しかし、中部電力関係者は、「命令に等しい」と受け止めているらしい。 そうだろう。 首相が記者会見を開いて要請したら、された方は簡単に断れない。 しかも、安全性にかかわることだけに、断れば「安全軽視」と世間から強く非難されるだろう。 事実上従わざるを得ない。 この要請は、行政府の長が法律にない権限を行使したということを意味する。 そして、その内容は一企業の事業を制約するだけでなく、日本経済全体にも大きな影を落としかねない内容だ。 さらに言えば、どこで誰がどういう議論をして、このような超法規的権限を発動を決めたのかが、まるで説明されていない。 法治国家であることを揺るがしかねない行為の理由が、「東海地震の発生確率が87%」とだけしか説明されていないのも、気に掛かる。 なにか重大な情報をつかんでいて隠しているのか、それともお友達参与に吹き込まれた首相の思いつきなのか。 「国家の危機を乗り越えるため」という大義名分を掲げ、次々と「要請」が乱発されないことを祈る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月07日 23時36分45秒
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