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カテゴリ:昔話
15年以上ぶりにゴルフショップに足を踏み入れた。 今はまるでやらないけど、20代の頃はちょっとだけゴルフをしてみたことがある。 なんてったってバブル真っ盛りだったから。 入社2年目に異動になって配属になった支店で、ラインの違う主任になぜか気に入られた。 飲みに誘われて座るなり、「食田君、君はゴルフできるか?」と尋ねられた。 「やったことがありません」と答えると、「それじゃ、明日、練習場に行こう」と言う。 「えっ」と言ったっきり黙っている私を見て、「ん?明日は都合が悪いのか?じゃ、明後日は?」とたたみかける主任さん。 「とにかくさ、来月は社員旅行があって、支店長以下でコンペだからね。幹事の君も当然に出なくちゃ」と言うのだ。 いつの間に幹事になったのか分からないまま、一番下っ端の私に選択肢があるはずもなく、幹事であり支店長杯にもエントリーさせられてしまったのだ。 それから1カ月、それまで口も聞いたことがない人が入れ替わり立ち替わりやってきて、「デビュー戦で恥をかかないよう、僕が教えてあげよう」と練習場に誘われて、アドバイスを受けるのだが、これがもう人によって全然スタイルが違うから困る。 ある人はクラシックでベーシックな打法を嫌というほど教えてくれるし、別な人は「これがアメリカン・モダン・ゴルフだ」とパワフルな打法を私に覚えこませようとする。 そんな調子で出掛けたデビュー戦は、プロのトーナメントも開催される山岳コースだ。 ホントにつらかった。 その後も、職場や寮の仲間に誘われた時だけ行っていたが、結局は上手くならずにフェードアウトし、30を過ぎたころに一度だけ数年ぶりにクラブを振ったら、ボールが飛ばずにヘッドが飛んで行って、それっきり足を洗ったのだ。 で、まぁ、15年以上を経て足を踏み入れたゴルフショップに並んでいるクラブに、ちょいと驚いた。 テニスなんかでもデカラケなんてことがしばらく前(20数年前?)に聞いた気がするが、ゴルフクラブのウッドのヘッドの大きさに口アングリである。 なんじゃこれ? しかも、いまやパーシモンなんてないんだな。 それから、シューズも様変わりしていた。 どれもこれもスポーツシューズ風で、金属のスパイクが付いているものなんて、どこにもありはしない。 へんなプラ製の爪が付いたものばかりだ。 玉手箱があったら開けたい気分だ。 ぽぽぽぽーん! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月19日 21時51分24秒
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