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カテゴリ:昔話
昨日はカキフライを2個で我慢したので、今日のランチもカキフライを食べようと、銀座中学校近くの洋食屋「大山」に出かけた。 注文ははじめから決まっていたのだけど、慌てちゃいけない。 紳士然とゆったりとメニューを眺めてから、ちょっと迷いを残した風情を見せながら注文をするのだ。 …と思ったら、メニューに「カキフライ(11月~4月)」と書いてある! マジですか? 見慣れない婆さん店員(この店の店員はみんな婆さんだが)に確認したら、「カキはもうちょっと寒くなってからね。気温が下がってこないと美味しくならないのよ。うちの店はナマしか使わないから」とたしなめられてしまった。 昨日にし邑で美味しいカキフライを食べたばかりだというのに。 にし邑が冷凍を使っているとは思えない。 ま、仕入れる産地の違いだろう。 カキの産地といえば、3月の津波で壊滅的な被害を受けた三陸や松島だ。 だが、カキの出荷量が不足しているという話は聞こえてこない。 まだ本格的なシーズンを迎えていないからなのだろうか。 牡蠣好きの私がこれまでの人生の中で最も美味だと思った牡蠣は、牡鹿半島の先の金華山を望む丘の上(だったと思う)にあった国民宿舎コバルト荘で食べたものだ。 もう20年以上も前のことだが、震えが来るほど美味かったのを鮮明に覚えている。 で、コバルト荘は今回の震災でどうなったのだろうとグルグルしてみたら、もう何年も前に廃業してしまっていたようだ。 残念。 話を戻そう。今日のランチだ。 カキフライがないなら、食べるものは決まっている。 大山といえば何はさておいてもオムライスだ。 カキフライは残念だが、ここのオムライスはいつもながらに美味くて、十分に満足したのであった。 蛇足 東電が政治家のパーティー券を大量に買っていたと新聞が報じている。 何を今さら。 ある程度の規模の企業ともなれば、業界に影響力を持った政治家や事業拠点がある地域を地盤とする政治家のパーティー券を買っていることなど、今まで誰も口に出さなかっただけで知る人ぞ知る話だ。 新聞記者なら知ってて当たり前のこと。知らなかったなら恥ずかしいと思え。 それを「打落水狗」とばかりに東電叩きの材料としてこれ見よがしに書きたてる。 記者にはプライドってものがないのだろうか。 そもそも、企業だってすき好んで買っているわけではない。 影響力のある政治家の機嫌を損ねないためや業界内の横並びであったりの理由で、政治家側から依頼を受けて買わざるを得ないのが実態だろう。 私も別の会社に在籍していた十年余前に動員されて政治家のパーティーに出席したことがある。 上役に「受付で会社名と氏名を書いてくるだけだ。30分ぐらいブラブラしたら帰っていいよ」と言われ、1枚3万円のパーティー券を渡されて国会近くの某所に出かけたのだった。 言われたとおりに受付で記名した後、初めての経験だったので一応は何をやっているのか見ておこうと会場に入ろうとしたのだけど、会場内はラッシュアワーの通勤電車のごとく混雑していてとても中に進めなかった。 奥の方では誰かが演説していたけど、姿なんて見えやしない。 せめてビールの一杯とオードブルの一片でも口にして帰ろうかと思っていたのだけど、それがいかに甘い考えか思い知らされた。 どんな人たちが来ているのかというと、会場の中には大企業の会社員風は少ない。 なんとなくちょっと目つきの鋭い、抜け目なさそうな連中が結構いた。 政治家の虎の威を借りてやろうという様子がありありと見える人も多い。 自ら政治家に近付こうとする連中とは気が合いそうにない。 それだけ確認してロビーに出ると、私と同様に動員で渋々やってきたと思しき会社員風の連中が、何人も手持無沙汰に立っていた。 やがて、同じ会社の人がやってきて、「もういいだろ。外に出て飲みに行こうよ」と誘うので、河岸を変えて飲んで帰ったように記憶している。 今回の報道によれば、経済産業大臣が「政治献金と同様の性質を帯びると受け止められてもやむを得ないパーティー券」云々と語ったそうだが、そこまで言うなら政治資金集めパーティーなんて禁止すればいい。 ま、そんなことをしたら干上がってしまう政治家がたくさんいるのだろうから、無理な話だとは思うけど。 政治に限らず、世の中はきれい事だけじゃ動かない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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