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先週飲んだ晩、二軒目にしばらく訪れていなかったクラシックなバーに顔を出した。 意外にもマスターが私の顔を覚えていて、楽しく飲むうちにやや飲み過ぎたようだ(酒量も酒代も)。 手袋を忘れてきてしまった。 それで今日の帰りに取りに寄ったのだ。 モルトウイスキーとカクテルがウリのバーにとってはまだ早い時間だったせいか、店内には客どころかマスターもいない。 独りで店にいた若いバーテンダーが、私の顔を見てすぐに手袋を差し出してくれた。 そのまま帰っても許される雰囲気だったが、それでは大人げない。 「一杯貰おうかな」 モルトやカクテルはちょっとな。 野暮は承知でビールにした。 「当店のビールはこれだけなんです」と出てきたのは、大手ビールメーカーから独立した職人が作っているという、聞いたことがない銘柄だった。 ヒューガルテンを少し薄くしたような味わいで、苦味があまりなく飲みやすい。 というわけで、3分とかからずに飲み干した。 これで帰るのもカッコ悪い。 もう一杯。 滞在時間15分ほどで勘定を締めたら、「サンでお願いします」と。 ビール2杯で3千円? 聞き間違いかと思ったが、そんなことを聞き返すのはダンディーじゃない。 5千円札を出したら、やはり2千円しかお釣りは戻ってこなかった。 ま、貸し切りだったし、様々な稀少な酒瓶に囲まれながらバーテンダーと会話を楽しんだと思えば、3千円は安いものかもなぁ。 手袋を新しく買い求めたら、3千円じゃ済まないし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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