惨劇の館
朝から絶句だ。
我が家は寝室が2階にある。
そして、朝一番早いのはパン屋ではなく(我が家にパン屋はいないから)私である。
階段を下りてリビングに入って、我が目を疑った。
床一面が血の海なのだ。
刺殺による殺人現場がこんな風じゃないかという光景だった。
鮮血の血溜まりが、あちこちにできていた。
預かり犬のソランが吐いたのは直ぐにわかった。
だって、見ている間にもゼイゼイ言って血へどを吐くのだから。
やれやれ。
緊急対応で今日からもう1匹来るというその日に、どうしたことやら。
なんかな、ソランはこのまま我が家にいるのかもしれない。
病院は妻に任せたけど、床を拭くのに時間を要して、会社にはちょっと遅刻した。
ま、私が遅刻したからといって、誰が何を言うこともない。
普段は早く出社するから、途中で事故にあったかと心配してくれる部下はいるかもな。
ソラン、どうしたかな?
ただいま緊急入院中。