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テーマ:よしなしごと(638)
カテゴリ:旅行けば
こう飽きもせずに毎日暑いと、それでなくても脳ミソに霞がかかり始める年齢なもんだからいいかげん思考力が低下してくる。
気温が高いだけじゃなくて地面や建物など万物が熱を蓄えて放出するもんだから、日中は何に触っても暑いし夜も気温が下がらない。インド人のように外で寝たくもなるというものだ。 そういえばトルコのエフェスもおっそろしく暑かったのを思い出す。日中の乾いた暑さは40度近くあっただろうか、日がかんかんに照りつける遺跡が暑かったのはもちろんだが、宿の壁(たぶんレンガかブロック造り)も触ると湯たんぽのように温かく、建物全体が蓄熱状態。夜になってもあまり気温が下がる感じが無かった。宿のぶどう棚の下でぐったりしながらチャイを飲んでいた。 中国シルクロードのトルファンも暑かった、あそこは海抜がマイナスの盆地状の土地なので、とんでもなく気温が上がる。やはり40度は確実にあった。郊外の名所を巡る軽トラツアーに無謀にも水筒を持たずに参加して、もう少しで熱中症でぶっ倒れるところだった。宿の中庭で売っている怪しげなハミ瓜ジュースを3本ほど買って立て続けに飲んだ。 さすがにこれはまずいと翌日さっそく市場に行って解放軍用の軍用水筒を買い、宿の魔法瓶のお湯をぶち込んで持ち歩くようにした。80年代当時はまだミネラルウォータなどというしゃれたものは無かったので、飲み水はお茶用のお湯を冷ますしか無かったんだった。その水筒はその後チベットや成都などまでずっと旅行で持ち歩いていたが、上海の浦江飯店のドミトリーかどこかで無くしたか取られたかしたんだったと思う。 インド初日の夜はニューデリーの駅からそう遠くないところだけどどこだかよく分からない安宿。部屋の窓には格子がはまっていたのに、何故か夫が泥棒とか何とかに異常に神経質になっていて夜でもかなり暑いのに窓は締め切り、しかも扇風機の風が苦手だと天井のファンも止めてしまった。 しかしそんな部屋が暑くないわけが無い。てかクソ暑い。暑くて熟睡できない。すぐ目が覚めてしまって眠れない。夫は寝ているがこちらはいい加減何度も何度も目を覚まし、しまいには気分が悪くなってきて、この暑いのに死んでしまう!と窓を開けファンを回した。私の剣幕に恐れをなしたのか寝ぼけていたのか夫の抵抗はあまり無かったような気がする。ともあれ夫が眠れなくなろうが知ったことか。おかげで夜明け近くにようやく眠れた。 今思うと熱中症になるところだったと思う。この男は馬鹿だったんじゃないかと思っているが、今でもこの話になると「あん時さ~、あんなに暑いのに窓は閉めるわファンは止めるわ死ぬかと思った」と夫をいじめているのは言うまでもない。 最近は年も年なので、昔のような無茶はしない方がいいのだろう。暑さに弱くもなったような気がするし。 暑かったらエアコンなり扇風機なり使うとかスーパーや公共施設に避暑に行くとか、素直に涼しくして過ごすのが吉かな、熱中症で搬送されるとかは避けたいもんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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