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カテゴリ:オンナ心
「あーあ!嫌になっちゃう!もう今日で40よ!適齢期過ぎてシングルってどうよ?」
美香のぼやきに苦笑する「なーによ!仕事も成功している社長がぼやかないの!」宥める私の顔を覗き込む。 「貴女はいいわよ~!素敵な旦那様捕まえて、可愛い子どももいて、でも私には何も無い気がする~!切ないって言うかなんというか、何なの?この空虚感って?」 「私からすれば、美香が羨ましいけどな?バリバリ仕事して、おばさんくさくなくって、いつも洗練されてかっこいいんだもん!こちとら、まるで家政婦みたいだって感じる時があるよ!働けど、感謝の言葉なんて吐かれないんだから~!」 美香は人材派遣会社の女社長。美人で頭も良くって、ついでにスタイルもめちゃくちゃ良い。同性からみても魅力的。彼女の友達である私は逆に、顔にも自信がなく、スタイルもがーんとするくらいぽっちゃり系。彼女は私の持ってないもの全て手にしていて、ほんと羨ましい。 「結婚、しなきゃよかったな。なんで今の旦那に妥協しちゃったんだろ?」 「あーっ!!真里菜、問題発言よ~!いい人じゃん!葛西君!あんなに優しい旦那で何が不満なの~!」美香が口を尖らせる。そりゃそうか、彼は美香の元彼なんだもんね。彼女が振ったあと傷心の彼にアタックして、できちゃった結婚した、私と旦那。もう冷め切った関係。 ついでに言うと体の関係も随分なかったりする。そんなに私って魅力ないかな?美香を見て深く溜息。 「どうしたのよ?真里菜。もしかして夫婦の危機?(。-∀-) ニヒ♪ 「そんなんじゃないけど、もうマンネリ。ついでに倦怠期なんてものが、ずーっと続いてるの。あーあ!あたしも美香みたいにスタイル良かったらいいのにな~!顔もさーまん丸でお団子みたいって思っちゃう!駄目だ、落ち込んできた・・・」 「ちょっと!しっかりしろ~?アンタ昔から、マイナス思考ばっかり!私から見れば、真里菜はもっと自信を持てば、魅力的になれるよ!保障するって!」 自信満々の美香「うえ~そうですか?なりますかね?このたるみきった身体も、緩みきったまん丸顔も?」問いにニヤリと笑う彼女。 「なるよ~!でもその為には荒療治が必要ね!こいっ!!真里菜っ!!いいところ連れて行ってあげるっ!!今日はパーっといくよっ!!今日は私のおごりだっ!!」 元気だわ~!(´ω`ι)そうでなきゃ、会社社長になんてならないか!私は少し呆れつつ、彼女の後ろについて歩いてく。「どこ行くの?」 「内緒~!」(。-∀-) ニヒ♪ 彼女は、私のおねーさんみたいだってつくづく思う。同じ歳なのにね。しっかり者の彼女と、のんびりやの私。対照的だからこそ、結構仲がいい。彼女は喫茶店のコーヒー代も私の分まで払って、さっさと店を出て行く!「待ってっ!!美香」 「アンタからは受け取んないよ!儲かっている方が払う。それでいいじゃん!」小銭を差し出す私に、きっぱりいい切る。「でも」 「いいの!いう事聞きな!真里菜!」 「ごめん、ありがとう」 「どーいたしまして!今日はたまの外出なんでしょ?たくさん楽しもう!私もアンタに逢えて嬉しいしねっ!!」 「うん。美香っていっつも元気だね!それにとってもポジティブで感心しちゃう!私と全然違うんだもん!まるで姉御みたい」 「姉御かよ~!あんま嬉しくないぞ~!せめてハンサムウーマンとか言ってくれ~!」 まるで男のような口っぷり。でも彼女のそんな部分、嫌いじゃない!ううん!結構好き! 「いくぞっ!!真里菜!女は磨いてこそ女だぞっ!!走れっ!!」工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工「待って美香っ!!ヒールで走るなんて反則だよ~!」走る彼女を慌てて追いかける!いったいどこに連れて行くつもりなんだろう?? オンナ心 魔法へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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