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6月22日ポットに種をまき、7月3日に放射線汚泥プランターに定植したヒマワリ。
日照不足が心配されたが、その日以降の天候が予報に反してよすぎるくらいで、どうやら大きくたくましく育ってきた。 気になる放射線量だが、接地計測で3.5マイクロシーベルト。土壌の改良をして半分以下にはなったものの、かなり高い数値だ。 1メートル離れた歩道上での計測値は、0.29~0.30マイクロシーベルト。 我が家の室内線量は、0.09マイクロシーベルト。 この数値が、どのような状況で、どんな問題を引き起こすのかは分からない。 というのは、これこそが最大の問題なのだが、この数値を評価する客観的な基準が無いため、我々は右往左往するだけであり、さらに恐ろしいことにその基準が無いため、その対応が個人の感覚にゆだねられているという事実だ。 シーベルトとベクレルの相関性を語れる人は何人いるのだろうか?その各々の意味は? 私はそれさえも分からない。 避難地区でのコミュニティ崩壊が喧伝され、地区単位での避難エリアが設定される。これは阪神淡路大震災の教訓が生かされたことで良いことだが、福島の場合はさらに放射線という目に見えない化け物が県土を覆いつくしている。(県土全体ではないのだが、全国、全世界にはそう思われている。) コミュニティは、地図上に俯瞰されるものだけではない。その小さな1点に家族という単位があり、世代の重層がある。3次元的なものだ。さらに将来という概念の時系列断層を考えれば4次元的な広がりを持つものだ。 このまま絶対的に信頼される放射線量の健康に対する基準値が示されないとすれば、家族単位の、その点のコミュニティも崩壊する。実際、子供を持つ親は福島県内の線量の少ないところに、または他県に避難し、お爺ちゃんおばあちゃんは残る、というコミュニティの崩壊は起きている。 そしてそのほころびが、全体のコミュニティをどう導くのか、恐ろしい思いがする。それは、おそらく誰も想像もできないだろう。 しかし、我が家のヒマワリは、日照不足を克服し、大きくたくましく成長している。 そして、わが地域は、夏まつり開催に向けて始動した。 いろいろな個性が飛び交う「夏まつり」になるだろう。 それが面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011/07/14 10:34:04 PM
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