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テーマ:放射能とつきあう生活(17)
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今日は、所用で出かけたついでに、「あんぽ柿」の里にある親水公園によってみた。
駐車場に車を止め、阿武隈川に降りていく。 この場所は、間もなく白鳥が飛来するところで、その季節には少しにぎわうところだ。 見上げると、先日の洪水のときのものだろうか、木々に枯れ草やブルーシートなどが絡み付いている。高さ5~6メートルくらいだろうか。 しかし、昭和62年の8.5水害のときはこれをはるかに超えた。 この歩道は、長さ10数メートル程度のものだが、洪水の際に堆積したと思われる砂が散見される。 この砂の放射線量を測ってみた。 直置きでの計測だからばらつきがある。0.24 0.42 0.14 0.18 0.36 平均0.268マイクロシーベルト/時 比較的低い数値だ。ばらつきが気になるが、1m高での数値はかなり低いと思われる。 そこから、上の駐車場を見上げる。 そこには数本の柿の木があり柿が実っていた 今年は柿が大豊作だったらしい。 しかし、すべての柿が処分される。 「あんぽ柿」ブランドを守るため、あんぽ柿の生産が中止されたのだ。だから、今年度は「あんぽ柿」はいっさい市場に出回ることは無い。。 正しい決断だろう。しかし生活は厳しい。 生産業者はもちろんだろうが、我々商人にもかなりの影響が出ている。 柿の木はどんなところにもある。 山の中間部が中心だが、川原にもある。 福島のブランドが崩れていく。 2チャンネルでは無責任な意見が飛び交っている。 福島で生産している農家は殺人者だとまで言うやからもいる。 君たちに、もう一度問う。 福島県の伊達市は何処にあるのか、福島市は、いわき市、二本松市、郡山市は何処にあるのか?双葉町、広野町、浪江町、楢葉町は? そして、避難区域の人たちは何処でどのような生活をしているのか? 会津って福島県のどの辺にあるの?そして、その空間線量は?答えることができますか? それを知って言っているのなら、少なくとも私は我慢しよう。 そして、再度静かに問う。 私は、地元産のものを食べています。もちろん、県外の方にそれを要求するつもりはありませんが、正しい知識の無いままに、いわれの無い無責任な誹謗中傷はやめていただきたい。 私の知人は群馬県に仕事の都合で転居したが、周りの意見に従って、車の「福島」ナンバーを「群馬」ナンバーに変えたそうな。 ばかばかしい話だと私は思うが、当事者にすれば深刻な問題なのだろう。 わが町の市街地での空間線量は、今回騒がれている世田谷の放射性物質の線量の10万分の1以下にすぎない。 しかし、それとは別に地域内での確執も生まれ始めている。除染の問題だ。 何処に汚染されたものを置くか。地域間のエゴ闘争が始まっている。 その根本にあるのは、国と東京電力に対する不信である。 あたりまえの真実を伝えてこなかった事実が、不信感を生んでいる。 仮置き場は3年ではなく永年になるのでは? 中間処理施設って本当にできるの?...わからないんでしょう?。今をとりつくるだけの政治的発言を誰が信じるのだろうか? 離職すれば、われ関せずもう知らない。今の政治家たちは何のために国家を語るのか、私には分からない。 そして... <つづく> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011/11/02 09:22:57 PM
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