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テーマ:放射能とつきあう生活(17)
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わが町の小中学校、幼稚園の放射能除染が遅々として進まない。
その原因は、校庭の地面下に文化遺跡があるため掘り起こせない。したがって、汚染された土を埋めることができないことだ。最近になってようやく表土剥離が始まったが、校庭に置きっぱなしになっているようだ。 この、「遺跡の問題」には私としては大いに疑問を持つが、ここでの本題ではない。 校庭内にどのような形であれ置くこと自体がおかしいのだから、ここでは問題にしない。 ここでの問題は、文教エリア以外のどこにその汚染土を保管するかである。 市役所分庁舎の北側駐車場付近に仮置き場を設置する案がうかびあがった。 隣接する町内会はA町内会。その外に近い順に、B、C、Dの各町内会が位置するとしよう。 ここからは推測の域をでない言い方になるが、A、B、C、Dすべての町内会ともに原則賛成だろう。 ただし、温度差がある。あたりまえの話だが、A町内会と他の町内会の温度差だ。 私は、科学的、論理的ではないが、経験的に放射性物質と距離の関係を理解している。放射線物質から数メートル離れるとその放射線量は激減することを経験的に、実測することによって理解している。 だから、絶対「安全」とはいわないが、仮置き場をそこに置いたとしても、今の環境以上にさほど悪くならないことだけは理解できる。 下の画像は、集めた汚染汚泥のプランターで育てたヒマワリだが、1メートル離れると付近の空間線量とほぼ同じ数値を示していた(7月29日の日記)。 →そのとき(7月29日)の日記(別窓で開きます。) しかし、たとえそのことを理解できたとしても、近くのA町内会の人たちにとっては大変迷惑なことだろうということも理解できる。 しかし、理解してもらわなければ一歩も前に進めないことも事実だ。 幸い候補に挙げられている場所の周囲20~30メートルには民家が無い。仮置き場の水漏れを防ぎ、線量の常時監視を怠り無くすれば問題は無いと私は思う。 私はB町内会会員で、B町内会の中では最も仮置き場に近接する位置に住むが、それから百数十メートルは離れている。したがって、「安全なところにいて何を言うか」という誹りも受けるかもしれない。しかし、誰かが我慢しなければどうにもならないのだ。 ただし、大きな問題はある。国の行為に対する不信感がその前提として立ちはだかる。 この仮置き場は、3年で撤去されるのか。中間処理施設は3年以内にできるのか。それを担保してくれるのは国以外に無いのか。 残念なことに、国以外にそれを保証してくれる何らかの組織は無いのか!?...と模索している自分がいる。 これは、大変悲しいことだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011/11/07 08:50:26 PM
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