努力の量
僕たちは、がんばってもうまくいかなかった時ともすると「運がなかった」とか、「もともと才能がない」とか運や才能を過大評価しがちになる。でも、本当に大切なのは、努力である。それも他を圧倒する「ハンパでない努力」である。教室の壁には「天才とは努力する凡才のことである」というアインシュタインの言葉が貼ってある。アインシュタインは偉大なる科学者であったが、20世紀最高の思想家とも評価されている。有名な話として、ピカソは生涯に8万点の絵を描いた。80年間絵を毎日書いたとして、1日3枚のペースである。僕たちは成功している人を見ると「もともと才能が違う」と彼らと自分を違う人種のように分けてしまうものだが古今東西、天才たちの努力の量はハンパではない。僕らが彼に劣っているのは努力の量だ。僕が子どもたちに一番伝えたいことは、「ハンパでない努力すれば、能力を引き出すことができる」ということだ。「ハンパでない努力」で引き出せない能力など存在しない。努力と努力、そして努力。努力からやる気、集中力、興味、喜びが生まれる。十分な自分の時間が取れる年末年始こそ「ハンパない努力」をスタートする絶好のチャンスだ。