王さまの白い石

医者で血圧を測ると時々上が１４０を越えて、降圧剤を処方されていた７０歳の父が、先週の月曜日の朝、突然意識を失い、救急車で病院に運ばれました。
ＣＴ撮影の結果、脳幹部の橋というところに、１センチ程の出血が認められ、手術も不可能、取り合えず、保存的な処置をするしかないということになりました。
本人は、全く意識が戻らず、何本もの管につながれ、モニターに出る血中酸素濃度が、何度も９０％以下になり、アラームが鳴り続け、これは、もうダメなのか、と思いました。

パソコンがない実家なので、インターネットカフェというところに初めて行き、脳出血のことを調べても、橋からの出血の場合は多くは数日以内に死亡することが多いと書かれていて、ほとんど覚悟を決めました。
ところが３日目くらいから、目を開けるようになり、その後、状態が安定に向かいました。

まだ、栄養はラコールという流動食のようなものを、鼻から入れており、眼球を思い通りに動かすこともできず、もちろん、会話もできませんが、主治医より、リハビリテーション病院が紹介され、明日には転院できることになりました。

これからが、大変なのだと思いますが、ぼっくり逝かずに、なんとか生命をつないだ父に、また、教えられたことが多かったこの１０日あまりでした。

ご心配頂いた皆様、本当にどうもありがとうございました。