テーマ:暮らしを楽しむ(388271)
カテゴリ:暮しの手帖
あまりおしゃれでない布地をあまり正確にではなく、ちくちく手縫いでパッチワークしたような表紙、本屋さんで見かけなかったでしょうか?
これが、7月25日発売の暮しの手帖 4世紀11号です。 テーマは「大切なものは、」です。 この表紙は、現代の「一銭五厘の旗」。 なんのことか、おわかりの方はじゅうじゅうご承知でしょう。 若い方には想像もつかないことでしょうか。 第二次世界大戦で、普通の生活をしていた男の人の所に、招集礼状が来る。アカガミというやつですね。 そのアカガミを送付する郵便料金が、一銭五厘だった。 前線で、どんなにむごく兵隊が死んでいっても、「おまえ達の代わりは一銭五厘でいくらでも来るんだ。」と言われた。 戦争は終わり、平和な世の中になった。けれど、お国のえらい人たちの中には相変わらず、国民を「一銭五厘だ」と考えている人もいる。 それに、対抗というか、自分の暮らしは自分で守るぞ、というシンボルとして、今から34年前に、花森安治が、暮しの手帖社の屋上にかかげた旗が、「一銭五厘の旗」なのです。 11号の旗は、当時のものではありません。新しく作ったものだそうです。私たちの気持ちの中に、もう一度、「一銭五厘の旗」を立ててください、と現在の編集長、尾形道夫さんは巻頭で訴えています。 さて、二つ目の特集は、「夏休み」。 (ご紹介が遅くてすみません。) 今、浜辺で拾ってきたもので、アート作品を作るのが流行っているそうですね。 南国のフルーツと、ココナッツのデザート。 マンゴープリン ココナッツゼリーのフルーツソースがけ 揚げバナナのココナッツ風味 などの作り方。 これも、季節が遅れてしまいましたが、小さい子(80~120サイズ)の浴衣の作り方が、詳しくでています。 つる壽の柿澤斉さんに教わる、旬の魚と野菜のおそうざい。 奥峰子さんの「私の庭から」はサルビア。 そして巻末には、写真家・東松照明さんを追うルポ。 9月25日、次号12号が発売になりますが、昨日寄った書店では、まだ11号が平積みで置いてありました。 表紙に込められた意味だけでも、一人でも多くの方に伝わりますようにと、思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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