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カテゴリ:つれづれ
未曾有の大震災から1週間が経過しました。
ここオーストラリアでも、隣国クライストチャーチの地震の 復旧活動の報道から、一変して日本の地震の報道に変わり、 日を追う毎に明らかになる被害状況と 放射能の不安について連日トップニュースで報じられています。 オーストラリア政府は、日本にいる自国民に対して 原発半径80km以内からの退去を勧告、 またカンタス航空も、乗務員の東京宿泊を回避する為に、 当座の成田発着の全便を香港経由とする措置を取っています。 こちらを訪れた日本からのお客様へも 連絡がつく限り、お見舞いのメールを送りました。 混乱の中でも、多くの皆さんが 無事の返信メールを送ってきて下さいましたが、 宮城県からお越しになったお客様からだけは、 まだ返信がいただけておらず、 電気・通信の事情で返事がないだけだという事を祈るばかりです。 被害の及ばなかった我が故郷鹿児島ですが、 折りしも地震の翌日3月12日は、九州新幹線全通の 記念すべき日でした。 北は青森から南は鹿児島まで、全国の新幹線が 1本に繋がった歴史的な日だったのですが・・・。 しかし当然の事、全ての祝賀行事は中止となり、 その日はひっそりと一番列車の「みずほ」と「さくら」が 新大阪と鹿児島中央を出発したのでした。 被災者の為に何か役に立ちたい、と思っても 果たして異国の自分に何が出来るのか、 そう思っていたところ、楽天がポイントによる 義援金をスタート。 早速おいらも、微力ながらこの方法で募金をさせて いただきました。 こちらから義援金を送っても、この円高じゃあ ずいぶん目減りしてしまいますからね。 1995年の阪神大震災を現地で経験したおいら。 幸い、実質的な被害こそ「被災者」と呼ばれるまでには 至りませんでしたが、 「人生においては、今日まで健康そのもので平穏に生活していても、 明日全てを失うかも知れない。」 「生きたくても生きられなかった人々がいる中で、助かった 自分がなすべきことは何か。」 そういった思いが、その当時おいらの中でどんどん膨らんでいきました。 そして同じ年の秋、オーストラリアで仕事をするおいらの姿が あった訳です。 阪神大震災がおいらを変えてくれたからこそ、 今のおいらがいて、今の家族がいると言っても過言ではありません。 今の極端な物流や燃料の不足、あるいは放射能の不安の中で、 被災した皆さんはとにかく生きるのに精一杯だと思います。 でもこれから深刻になるであろう事は、一段落着いた時の被災者の心のケア。 どんなに強い人でも、自分の大切な物や人を失う事ほど、 気持ちが折れてしまう事はないと思います。 せっかく助かった大事な命が、これ以上失われないように 心の復興を祈るばかりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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