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カテゴリ:家族のこと
週末。
夕飯後、一家団欒の時間を過ごしているところへ、 日本から一本の電話。 それは父のいる実家の傍で暮らしている実姉からでした。 普段、嫁はんと主婦同士の会話を楽しむ事はあっても おいらを最初に指名してくる事は滅多に無い 姉からの電話という事もあり、 もしや今年82になる父の身に何かあったのでは、と 一瞬緊張が走りました。 しかし慌てて電話に出てみると、彼女から開口一番でた言葉は、 「あんたズンバって知ってる?」 というものでした。 聞けば彼女、 スポーツクラブでズンバにハマってしまい、 専用ウェアを探しているが、日本の輸入元はフィットネス協会が 独占契約をしており、非常に品薄であるという事らしい。 ズンバにハマるところ、そして何事も「形から」入るところ、 やはり血を分けた実姉だという事をこんなところで実感。 姉はズンバ仲間やイントラから、 どうやら海外のウェブサイトでは豊富な在庫で販売されているらしい という情報までは突き止めたらしいのですが、 英語はおろか、パソコン関係にも大変疎いわが姉。 そこで白羽の矢を立てたのが 「都合のいい弟」であるおいらだったのでした。 おいらは姉から聞いた日本のウェブサイトから 何とかオーストラリアでの販売サイトを突き止め、 結局こちらのサイトで販売されている商品をおいらが購入したうえで 日本へ郵送する、という手段を取る事になりました。 同じ商品サイトをそれぞれのPCで見ながら、 姉はまるでスーパーで野菜を買うかのごとく 50ドルや70ドルもするウェアやアクセサリー類を あれもこれもとオーダーをし、 その都度おいらが画面上のショッピングカートへ入れるという 海を越えてのテレフォンショッピング作業を行いました。 「じゃあこのピンクのパンツの、Sサイズ1つね」 「へ?Sサイズでいいの?」 聞けば姉、ズンバとスイミング、各種トレーニングで、 なんと20kgを超える減量に成功したんだとかで、 通っているスポーツクラブ(名前が「メルヘン」笑)でも 評判になっているんだそうな。 20代で子供を産んでからというもの、 体型はどんどん膨れ上がり、 2年前の帰省時に会った時にはマツコデラックスか ドラクエのボスキャラか、っていうくらいだったのが、 今や「自称」米倉涼子になっているとの事。 (↑さすがにそれはないだろう) しかし弟に対して、見栄で大枚はたいて 自分が着れないサイズの服を買うはずもなく 姉のダイエット成功の真実は、こうした所に 見事に証明されたのでした。 そして気がついたら購入額はゆうに500ドル超え。 がしかし姉はそんな金額にはビクともせず、 「アタシはこれからは自分につぎ込むのよ」 と一言。 今日の昼間、近くのスーパーで ワゴンセールになっている1着9ドルのフリースを、 30分悩んだ挙句に清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した おいらとのこの感覚の差って一体? 確かに、姉んとこの上のお姉ちゃんは来春大学卒業で、 下の弟くんも今春から地元企業に就職して独立。 姉自身も出産時を除いてはずーっと公務員の仕事を続けており そんな中で、母も最期まで看取ったし、 年老いた父の面倒も看てくれている。 長男のおいらがするべき事も、 実家の近くに家を構えてやってくれている姉には 本当に頭が下がる思いです。 そんな事なら、おいらも微力ながら 喜んで協力いたしましょう。 しかしこの買い物、 父や義兄(姉の旦那さん)にバレると大変らしい。 姉は確かに昔から熱しやすく冷めやすい性格で、 数年前は韓流にハマリ、その前は宝塚にハマって DVDやグッズ、関連イベントなどに散財していた。 「自分につぎ込む」という台詞も、 甥っ子姪っ子たちが小学校や中学校を卒業する度に 耳にしていたような気も・・・・。 ま、いいか。 長年姉弟をやっている間柄。 たまには姉孝行もやらなくては。 肝心の父の近況といえば、 相変わらず大した病気もなく、 週に1回のゴルフと、姉と同じスポーツクラブでの スイミングを楽しんでいるそうな。 まぁこっちの洪水、あっちの地震と 最近は直接電話する機会も多かったから、 父に関してはそんなに心配はしてなかったけど。 そんなこんなで 姉の執念とも思えるショッピングも終了。 きっとこれらの商品が鹿児島へ届いて、 ズンバのクラスで評判を聞いた友達やイントラの分まで また注文を入れてくるんだろうなぁ。 姉相手に商売をするつもりはありませんが、 帰省した時にはたっぷり鹿児島料理をご馳走になろう、と 思ったおいらなのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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