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カテゴリ:家族のこと
A美の習い事のひとつである器械体操の地区大会がロッキーで行われ、
朝から家族で出かける事になった。 オーストラリアに来てから4年間、 基本的にA美は髪の毛を伸ばし続けている為、 今や彼女は腰にも到達するほどのロングヘアー。 その為こうした大会にあたっては、髪の毛が解けぬよう きっちり結わえなくてはならず、 A美が自身の所属するクラブで規定演技の練習に励む傍らで、 嫁はんは嫁はんで、前の週末にカウガールI子に教わった編みこみヘアーを 嫌がるA美本人を練習台にして毎日のように特訓していた。 お互いのその成果がいよいよ今日花開くわけである。 気は弱いが朝には滅法強く、乾布摩擦をするくらいの勢いで シャキーンと音がするくらい目覚めのよいおいらは早朝5時には起床。 食うものを食って、出すものは出して日の出と同時に準備万端。 それにひきかえわが女性陣は、寝起きの悪さは天下一品。 時間ぎりぎりでバタバタと行動するため、結局ヘアメイクは おいらが運転する行きの車中で行うことになった。 時間が無いと焦るのが世の常人の常。 40分の移動時間たっぷりを使ってギリギリに出来上がり、 会場へは駆け込みセーフ、ヘアメイクも駆け込みセーフの状態であった。 しかしここはご承知の通りオーストラリア。 こうしたイベントが時間通りに進行するはずもなく、 まだまだおいら達の到着は早いほう。 その為結果的にA美も 余裕を持ってウォーミングアップを行うことが出来たのであった。 さていよいよ競技開始。 A美たちのYeppoon Gymnastic Clubは段違い平行棒から 平均台、床運動、跳馬の順に演技を行っていった。 昨年のLevel 2よりレベルが1つ上がった分、どの種目もちょっとずつ 難しい技を入れてきており、わが娘がそうした難度を上げた要素を 淡々とこなしていく姿に、親バカながら感動した次第であった。 しかし我々ヤップーンやロッキーの地元のクラブの子供達に比べ、 遠方から来ている子供達は、遠征選手が選抜されていたのか 同じレベルながら非常に完成度・熟練性の高い演技をしており、 演技終了後の種目別、個人総合の成績発表では、上位入賞者のほとんどが 遠方から参加しているクラブ所属の子供達であった。 ところが、そんな中、 なんとA美が、Vault(跳馬)で驚くことに優勝してしまったのである。 その他3種目は、メダルはおろか6位までの入賞圏内にすら入っておらず、 それだけに、跳馬だけがなぜ突出して?というのがおいらにとっては 正直驚きであった。 段違い平行棒や平均台、床などの、一連の流れの中での戦略性のある種目に比べ、 跳馬はある意味一発勝負の、思い切り行けば力でねじ伏せていける種目。 そんな一発勝負師的な種目を得意とするA美に、 小心者のおいらの血をひいていたなら、こんな種目が得意なはずではないのになぁと 不思議に思った次第である。 これはやはり、本番に滅法強い 心臓に毛がわさわさと生えている母親の血か? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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