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カテゴリ:家族のこと
先日の週末、A美の通っている体操教室の
クラブ選手権大会があり、夫婦で応援に出かけた。 今回の大会はクラブ全体で行われた レベル別のコンペティションであり、 その仕草もかわいいLevel1から、 ナショナルクラスの高い難度のLevel8まで、 幅広いグレードの演技を楽しむ事が出来た。 A美の属するLevel3は、初級の上と言ったところ。 もう一つ上のLevel4へ上がると、 平均台から宙返りで着地したり、跳馬も国際競技に使用される 器具を使用したりと、いよいよ本格的になるのであるが、 そこへ上がるまではレベルテストをクリアするまでおあずけである。 この日のA美の演技の様子は、こちらをご覧いただきたい。 但し段違い平行棒は本人曰く着地に失敗したらしく、 気がついたらおいらのデジカメからこっそり消去されていた事を 申し伝えておこう。 本題はここから。 この日、家に帰ってから、A美の部屋で 体操競技の採点に関する話になった。 A美曰く、なんでもレオタードから下着がはみ出たら 「減点」になるので、レオタードの下はノーパンなんだそうな。 せっかく難しい演技をしても、パンツがでろ~んと見えてしまっただけで 難易度が一つグレードダウンするくらいの 減点を食らってしまうそうなのである。 「何故ゆえにパンツが見えると減点されるのだ?」 と父が質問すると、A美曰く、なんでも過去にパンツが 見えるのを気にする事によって気が散漫になり、 怪我をした選手がいたためだ、とコーチに説明されたという。 「ならばブラジャーが見えても減点なのか?」 との父の質問に対し、A美は、 「ブラはいいんだって。パンツはだめらしいよ」と 面倒くさそうに答えた。 ブラが良くてパンツが駄目だというルールに納得のいかなかったおいらは、 レオタードの下がノーパンであるという事実も相まって ついつい興奮状態となり、 「何故ゆえにブラジャーはいいのにパンツはだめなのか?」 「パンツが見えぬようにTバックを履けば良いのではないか。 コーチに確認はしたのか?」 「ならば男子はどうする。男はパンツを履かない方が 見えてはならぬものが見えてしまう危険があるのだぞ」 と、矢継ぎ早に詰問してしまった。 おいらとしては極めて真面目な質問だったのであるが、 よっぽどそんなおいらからの質問攻めがうざかったのであろう。 A美は父親から逃げるように、 部屋からぷいっといなくなってしまった。 なんだつまんねえの、と思いつつ、 おいらも一人A美の部屋に取り残されていても仕方ないので、 リビングの方へ下りていった。 すると、何故か家の中から 聞こえるはずもない「お経」が聞こえてきた。 何故こんなオーストラリアの、しかもヤップーンの田舎町で お経が聞こえるのだろうと不思議に思っていると、 その出所は我が家の台所でヘッドフォンで音楽を聴きながら 料理をしている嫁はんからだった。 嫁はんに気がつかれないよう、市原悦子のごとく柱の陰から 耳を傾けてその鼻歌であろう声を聴いてみると どうやらそれは平井堅のアップテンポな楽曲の 歌詞に間違いなさそうだったのであるが、 どこをどう聞いてもおいらにはそれが 「読経」にしか聴こえなかった。 なんだか怖くなって、リビングへもキッチンへも行く事もままならず、 家の中で居場所を失ってしまったおいらの週末なのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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