130万世帯以上を停電させた、たった1隻のクレーン船の送電線損傷による事故は、あらためて日本のライフラインの脆弱さ・危機管理体制の不十分さを露呈しました。
今私たちが何気なく使っているインターネットも元は、アメリカの危機管理上の分散管理に由来します。集中した管理は効率的かもしれませんが、いざというときに脆弱になります。
トヨタ自動車でも、来ると予想される東海・東南海地震に今も備えを進めています。どこまでやれるのか難しいところです。
放送大学で「地震」について面接授業で、名古屋大学の防災学の教授を講師に授業を受けました。東海・東南海地震が起きたら、阪神淡路大震災のような国の援助は、規模の大きさなどからかなり民間任せのようになるというような講義でした。そして地震の予知はかなり難しいことも学びました。話を聞いていると怖くなってきました。いつ来るか、そしてどれくらいの規模の被害になるか想像もつきません。
今回の「大停電」事故は平和慣れした日本人に危機管理をどうするか、問い直していると思います。